児童書2

ガツン!

ガツン!ガツン!

著者:ニック・ホーンビィ
販売元:福音館書店
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 高校生くらいのスケボーが趣味の男子が、はじめて彼女が出来上がって舞い上がり、すぐさめて別れようと思ったところに、うっかり子どもが出来てしまったという話。
 イギリスが舞台だとしても、随分とさっぱりした……。じめじめとしたところがあまりない。親も嘆いた後は、バックアップしてくれるし。しかも、恋が冷めてるのに、産むといい、子どもは可愛いし責任があるからといって、ちゃんと足繁く通って優しくし、うっかりまた好きになって元の関係にもどったかと思いきや、ラストシーンの何年後かにはお互い他の恋人が出来ている、という、ああ外国は凄すぎる。
 まぁ、こーゆー世界もあるんやなという、ことで。実感としてはさっぱり心に響くモノはないけれども、それなりに面白くは読める。

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建具職人の千太郎

「建具職人の千太郎」岩崎京子/著 くもん出版

 江戸時代、建具職人の家に奉公にあがった姉弟の物語。建具職人の世界がものすごく細かくしっかり描かれていてびっくりです。登場人物も色々でてきて、兄弟子っぽい人から、親方とか。2人の頑張りが伝わって来ます。

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あいたい

「あいたい」光丘真理/著 文研出版

 美砂は中学二年生。学校に近い親戚の老舗うなぎ屋さんに住んでいて、そこの若女将の明子と仲良し。ところが突然明子が病気で死んでしまう。(ほんとにびっくりしたよ!!) 鏡に「あいたい」と書かれていたことから、誰か会いたい人がいたのではないかと考え、探すことにする。
 こういうきっかけで、明子の過去を辿ることになる。明子は子どもの頃足が不自由で、リハビリが受けられる学園に通っていただとか、若女将になってからの、スタッフやお客に対しての気持ちなど。
 人を愛する幸せが描かれた物語。

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ヴァイオレットがぼくに残してくれたもの

「ヴァイオレットがぼくに残してくれたもの」ヴァレンタイン/著 小学館

 ルーカスは父親が消えていなくなって、母親と妹だけ。そこでタクシーの事務所で骨壺と出会った。その骨壺に入っているのはヴァイオレットというおばあさんだった。
 これをきっかけに、父親の過去があばかれてゆく。ルーカスは勝手に良いイメージを持っていた父親像から、脱却していく。どうやら、彼はどうしようもない男で、ヴァイオレットに殺してくれと頼まれたらしい…。
 よく出来てる成長物語のようですが、あまりにも突飛な設定で身近に感じられないなぁ…。外国モノって元々苦手なので…。私にはちょっと荷が重かった…。

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戦火をくぐった唄

「戦火をくぐった唄 」西村 滋/著  講談社

戦争によって孤児になった子供をひきとって育てる施設と、そこの職員の方々の物語。
3人…か2人の子供がクローズアップされて描かれています。親が生きているかもしれないと望みをつないで、のど自慢になんとか出ようとする男の子。だがしかし、慰問に訪れた人がたまたま近所の人で、親御さんの最期を見ていた……。
親が来るかもしれないと、脱走して待ち続ける男の子。見かけは落ち着いていても、何も信じられなくなっている子どもなど。
 キャリアのある作家さんのようで、ぐいと読ませるものがあります。内容は、そんな私などがどうこういえるような次元ではないので…。
 ただ、やはり大人から見た子ども達の様子なので、ある程度、そういう本でもよめる年齢の子じゃないと難しいかな。主人公=自分となる小さな子にはおすすめしません。

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ロング・ドッグ・バイ

「ロング・ドッグ・バイ 」(ミステリーYA!) 霞 流一 (著)  理論社

 犬好きじゃなきゃ、読んじゃ駄目です…。犬が探偵役なんですが、8,9匹くらい出てくるんです…。犬種とか、説明されても、分からんもん…。区別がつーかーなーいー(TOT)
 犬目線や、犬の習慣なんかも交えて書かれていて、好きな人は楽しいのでは。
 謎としては、近所の公園に、人助けをした人気の英雄だった犬の像があるのだが、その横に、なぜかゴボウが立てて埋められてあった…。一体これゃなんじゃ?

 えー、謎がですね、なんか、その犯罪って合理的? しちめんどくさい作戦だなぁ…。そんなこと…やるか?という感じで、なるほど!という感じではないんですよね。むりやり小説にするためにひねくり返された犯罪計画という感じがして。

 犬が好きな人にどうぞ。

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碧空の果てに

「碧空の果てに」(カドカワ銀のさじシリーズ) 濱野 京子/著

 あさのあつこ推薦ということでしたが、うーむ。非常に真摯に書かれていて、文章からも新人作家の気負いみたいなものが感じられて、好感が持てるのですが、いかんせん…惜しい…感じがしました。
 まず、表紙を開いてですね、恋の結末が分かってしまうという(^_^;) 書いてなくても薄々分かりますが、それでも惹かれ合う2人とか書かなくても……。
 主人公のメイリン姫は、おてんばで自立心溢れた姫なのだが、父王に嫁に行けと言われて、家出をする。そして、技術で成り立つ遠くの国、首長を皆で選ぶという民主主義(ただし、男子のみ)の国に行ってみる。そこで、人助けをしたら、それがいいところのお嬢様で、そこの家に居候になる。そこの兄にほんのり惹かれそうになるメイリンだったが、彼には奥様がいるので自分でブレーキをかける。
 さて、その首長だが、足が悪くて外に全然出ない。一国の主が民衆の暮らしを見ないのはおかしいと、メイリンは首長に合わせてくれと頼み、(若干お姫様育ちよね…と思わなくもない)、会って、従者になることになる。メイリンにはなぜか人並み外れた怪力があって(ここの理由が全く触れられていないのはどうかと思う)、首長を運ぶお役目になる。あ、メイリンは家出した時から男装しています。
 こんな感じで、もう、話の筋は先まで見通せたかな、と思います。王道が悪いとは言いませんが…、やはり、予想通り過ぎる……。男女平等とか、女性参政とか、民主主義、そして、女の子はどう生きるべきか。テーマも伝わってくるのですが、ちょっとあまりにも伝わって来すぎて……(^_^;) 作者はこれを言いたいんだな、と、物語の面白さより前に出てきてしまっているように感じました。

 真面目だし、変にウケを狙って下世話になったりしないし、端正だし、次の作品を楽しみにお待ちしています。メイリンは初めから問題意識があり、自分の考えが固まっている子だったので、今度は是非、迷ったりくじけたり、失敗したり、恥ずかしい思いをしたり、そんな揺れ動く女の子を読んでみたいな。

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ジンクス 恋の呪い

 「ジンクス 恋の呪い」メグ キャボット/著 評論社

 アメリカの良くあるラブコメ。主人公のジーンは、運の悪い女の子。何か過去にあって、ニューヨークのおばさんの家にやってきた。しかし、従姉妹の女の子はすっかり不良になっていてびっくり。そして、そこにいた隣の男の子(真面目な男前)に、一目惚れ。
 この従姉妹は黒魔術に凝っちゃって、自分は魔力があると選民意識をもっていばっていたが、その力がジーンにあると気がついてキレる。隣の男の子の事も好きで、好かれるために、気色悪い恋のおまじないをしていた。
 実は、同じおまじないをジーンはして、えらい目にあったので、ニューヨークに逃げてきたのだ。なんとか従姉妹をやめさせようとするジーン。さて恋の行方は。という話。
 まあまあ面白くは読めるけど、なんか…、黒魔術とかにドキドキしないと楽しめないかな。わざわざ児童書で読む~? プリンセスダイアリーみたいに、大人向けでいいんじゃないかなぁ。

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牛太郎、ぼくもやったるぜ

「牛太郎、ぼくもやったるぜ」堀米 薫/著 佼成出版社
 小学生の男の子健太郎が主人公。家が酪農をしていて、赤ちゃんが生まれた。手伝ったので、名付け親になり、女の子なのに牛太郎と名付けた。
 すくすくと成長した牛太郎だが、牛も、順位というものが集団であるらしく、部屋にいるボスにいじわるされてしまう。心配する健太郎だが、お父さんに、今はまけてもいい、いずれ大きくなってまたチャンスがあるから、と言われ、一生懸命牛太郎も、他の牛も世話をする。実は健太郎も、クラスにいる友達にいじわるされていたのだ…。
 牛太郎の頑張った姿を見て、勇気を出して意地悪な男の子に言い返し、サッカーの勝負を挑む健太郎、というお話。
 誠実にしっかり書かれたお話。牛の飼育についての描写がリアルで、説得力がありました。ただまぁ難を敢えていうとすると、あまりにもテーマが分かりやすく伝わってくるので、途中から先が読めてしまうのが……ちょっと残念。感想文を書くとしたら、ポイントが絞れてとても書きやすいのでお勧め。イラストもまたもの凄く真面目な絵なので……、子供達の手に取られにくいのが残念。お話の雰囲気には合っていると思うので、難しいところですが…。勧めるとしたら、先生経由の方が良いかも。後、文学的な言葉のきらめきがもっとあったら、もっと良かったなー。

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小さなりゅう

「小さなりゅう」長井 るり子 /著 国土社

りゅうが卵から生まれるところから始まり、食べ物を探しに出かけて色々な動物に巡り会うが、自分で探すようにと言われてしまう。そのうち、自分が竜だと言うことに気がつく。嵐が来て、竜の吐く炎は消えないことが分かったので、鳥たちの目印になるように、夜通し灯台の役割を果たして頑張ると、次の朝、亀さんが感謝してくれて、食べ物のあるところまで連れて行ってくれるのでした。
 この竜くん。頑張ったと思うのですが、絵がすごく可愛らしくて、まるでタオルでできた人形のようなので、あまり緊迫感が感じられなかったのが残念。ただ、あるイラストを見てイメージして書かれたそうなので、絵が先にありきなのかな。仕方ないのかな~。

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すごいぞプンナちゃん

「すごいぞプンナちゃん」いとうひろし/著 理論社
 プンナちゃんには、大好きな友達と、嫌いな女の子がいる。友達のところに遊びに行ったら、嫌いな子がいていやだなーと思う。大好きな友達にそっくりに雪だるまを作って、喜んでもらおうと友達を呼んで見せようとしたら、戻ってきたら、雪だるまは嫌いな子の手によって、嫌いな子ににせて作り替えられていた。これは腹が立つとはおもうけれども、怒りの余り、その雪だるまに雪玉をぶつけてこわしちゃって、友達と嫌いな子は2人、呆然と見ている、という、なかなかヘビーな話の展開なのですが……(゚o゚;)  最後に仲直りするかと思いきや、嫌いなまま。三部作のようなので、そのうち、仲良くなるのかなぁ…。

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ダイエットパンチ

「ダイエットパンチ」令丈ヒロ子 ポプラポケット
 若おかみは小学生の作者さんなので、後々のためにちゃんと読んでおかなくては…。洋食屋のぽっちゃりした女の子が超お嬢様学校に入学したら、ダイエットしろと言われて、寮に入って、生徒会役員にしごかれる話。
 お嬢様学校で、ウラヌスとネプチューンみたいな生徒会が出てきた時には、マリ見てですか?と思ったんですが、その後のやたらと詳しい栄養学の話が続いてきたので、あぁそういう話なのね、と。主人公達がご飯を食べる度に、栄養の解説がついてきます。あと、友達が2人出来ますが、昔美少女モデルの子と、大家族の子と。設定が少し狙いがわかりやすすぎるというか記号的というか。今回は登場紹介編なので、この先話が展開したらふくらみが出るかな?
 そんな訳で、ダイエットに共感するものがあれば、参考に出来て楽しく読めるのかな。

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スクール・バッグいっぱいの運命

「スクール・バッグいっぱいの運命」板橋 雅弘 /著 講談社YA!ENTERTAINMENT

 男の子向きなんでしょうか? 紹介文のところで、Boy's Be に関わっていた方だと書かれていたので、あんな感じだと思って間違いなし。平凡な男の子がカワイイ女の子と出会い、幼なじみっぽい気の強い女の子がいて、モテモテのキザ男が登場するが、なんとなくカワイイ女の子はキザ男には目もくれず、自分に話しかけてくれたりなんかして…、な感じ。カワイイ女の子が、主人公の袖口をつまむ辺りなんか、うわ…王道だね…(=_=) まだこの手は使えるのか…。
 不思議な事件が起きて、最後に種明かしなのですが、うーん。タネを聞いて、なーんだ…とガッカリしてしまいました…。残念です…。黒髪のロングのちょっと不思議な大人しい女の子が好きな男の子が読むお話かなー。

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アヤカシ森からSOS!

アヤカシ森からSOS!  白金 ゆみこ (著), あかね書房

 みゆきは普通の勉強が苦手な女の子。家も普通。幼なじみの女の子はちょっと金持ちの子で、頭も良くて、携帯も買ってもらった。それを自慢されて、つい私も買ってもらうとか言ってしまい、街を歩いていると、携帯の落とし物を拾う。どうも変な携帯だと思っていたら、それは人間に化けたタヌキが持っていた携帯だった。そして、騒動に巻き込まれ、最後にはタヌキの敵役と戦うことになる。アヤカシとか全然信じない幼なじみに、SOSのメールを送ってみろと言われ、幼なじみを信じて送ると、助けてくれて、仲直り。2人は、自分にない物をお互い羨ましく思っていたことが分かり、みゆきは、自分が家の中で大事にされていることに気がついたのでした。

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氷の心臓

氷の心臓 カイ マイヤー (著), あすなろ書房

 バリバリのファンタジーなので降参_| ̄|○

 氷の魔女という、すごく強い魔女の力の源が氷の心臓。魔女…というか、太古の神といった感じの存在で、なんかきまぐれに行動して人間には迷惑な感じ。そこで、魔法使いの女の人が雇われて、氷の心臓を盗み出す。そして、全面対決しようと選んだ舞台が、帝政時代のサンクトペテルブルクのホテルだった。

 主人公の女の子マウスは、このホテルで働く靴磨きの女の子。いじめられている。その子が、ちょっとした盗みがきっかけで、魔法使いと出会う。そのため、魔女に呼び出されるが、そこで、とらわれの男の子に出会う。その子に逃がしてもらったことが心に残り、魔法使いに助力を頼まれると、彼を助けることを条件に出すのだった。

 あの…私の読解力が足りないのは申し訳ないのだが、魔女と魔法使いの争いの原因があんましよく分からないので、しかも何でホテルで闘うねん、もっと広いところでやればいいのに…、とか、ついついつっこんでしまう。サンクトペテルブルクという舞台は珍しいので、そういう雰囲気が好きな人は良いのでは。

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おひさまのワイン

「おひさまのワイン 」小森 香折 (著), 学研

 ちょっと氷の女王みたいな話かなー。男女の双子が主人公。ドイツの辺りのクリスマスシーズン。村にはクリスマス市がたってて、そこでおばさんのホットワインが売られていて、皆に愛されている。
 ところが悪い魔女がやってきて、青いワインを売り出し、それを飲んだ人は皆、諍いを始めてしまい…。

 女の子は、人形劇の人形に助けられ、ワインを飲んでしまった男の子を助けようとするのでした。

 可愛く暖かく書かれている本ですが。パンチが足りない感じです。ふわふわな甘い感じで。悪い魔女もさほど怖くないし…。もちょっと、世界観がしっかりとしていて、そこに人が暮らしている感じとか、おばさんの年を重ねてきた人生の重みとか、なんかこう…、もうひと味土台が欲しかったなーという読後感でした。可愛くて楽しくて、クリスマスの幸せな感じはいいんだけれども。

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ぶらい、舞子

「ぶらい、舞子」北村 想 (著)  小峰書店

 うーん…。なかなか個性的で難しいですね。ありきたりな本ではない。が、どう感想を言っていいのやら…。主人公の舞子の刑事である父親が自殺してしまう。が、父親の性格から、納得できない舞子。もしかして、父親が調べていた未解決事件が何か関係しているのでは…と、探り始める。
 舞子は、長期休みに演劇のワークショップみたいなもの参加していて、そこで、「竹生島心中」という、男女が心中する(保険金殺人の罠にかかって)舞台をする。それを見に来ていた父親は、大変な興味を示していたことがわかり、舞子は戯曲化でもあり、主催者の先生でもある雨森先生に助言を求める。滋賀県の竹生島には、過去、本当に心中事件が起こっていて、調べ始める舞子だったが…。

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まいなす

「まいなす」太田忠司/著 評論社

 中学生の舞は、当たり障り無い毎日を送っていた。クラスメイトの押しの強い女の子に、山の洞窟についてきてくれと頼まれて、しぶしぶ道案内をした。その洞窟は、タイムスリップできるという噂があったからなのだが…、そこで、中学の花形バスケ選手の先輩が倒れているのを発見する。
 その先輩が、未来を見てきたというようなことを言い出し、街の大きな橋が落ちると言ったので、記者が調べてみたら本当に劣化が進んでいて、まじで危ないところだった。俄然彼の発言に注目が集まった所で、彼は、自分の中学の女生徒が殺される新聞を見た、というのだった。
 パニックに陥る女生徒達。いたずら電話で、何人かの家に「お前に決めた」とかかってきたり。そうしている内に、先輩の彼女が、斬りつけられた…。

 この、学校が恐怖でパニックになるところが、すごく上手く盛り上がっていって面白い。さすがプロの技を見た!! こうして、事件に巻き込まれることによって、割とことなかれ主義だった舞が、親や友達とぶつかり、自分の意見に気づいたり、相手の性格の色んな一面に気づいたりしていく…。

 これで、最後の種明かしが気に入れば、面白い!!!というテンションで読み終えられたのだが…(^_^;) まぁ、好みが別れることでしょう。

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ありのフェルダ

「ありのフェルダ 」オンドジェイ・セコラ (著), 福音館書店

 挿絵イラストがとにかく楽しくて、面白そう!な本。中身も、いたずらで、寝てるかたつむりに台車をつけて、馬車みたいに乗ったり、楽しい部分もあるんだけど、ただ、テントウムシの女の子が出てきて、この子が大変な小悪魔ちゃん過ぎて…(^_^;) フェルダは一目惚れして、バッタを捕まえて、飼い慣らして、プレゼントするんだけど、一言もお礼無く行っちゃったり、その上、後ろから背中をぽんと叩かれて、呼ばれただけで、まるで殴られたかのように騒ぎ立て、冤罪裁判。最後は逃げて、めでたしめでたし。楽しく描かれてるけど、結構ひどくない?(笑)

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エリアの魔剣〈1〉

「エリアの魔剣〈1〉」風野潮/著 岩崎書店  YA!フロンティア

 これはねぇ…。風野潮にしては…、面白くなかったねぇ…。残念です。もっと面白い物を書ける方なのに??
 リランは友達のダキリスとともに、お城の武術大会に出かけるんだけど、そこで優勝し、泊めてもらった夜に、ダキリスがお城の偉い奴に体を乗っ取られ、魂の玉にさせられ、リランは命からがら逃げてくる。実は、リランは女の子で、赤ちゃんの時に命を狙われて、森で倒れていたところを、今の父親に拾われたのだった。なんでも、実はリランは、世界をあの~なんだっけ…、支えるパワーをもつ石があるんだけども、それを守れる巫女さんみたいなのが2人いて、その1人だという。で、リランは、ダキリスを助けるために旅立つ、で終わり。

 もしかしたら、話が進んだら独創的な話の展開があって、すごく盛り上がるのかもしれないが、この一巻の時点では、なーんか昔こーゆーの山ほど少女小説で読んだよな~という感じ。最初、布で頭を隠してる時点で、どっかで読んだ感ありあり。文章の描写とかも別にすごく秀でていることもなく、うーん…。ゲームみたいだねと感想を言っていた方もいらしたが、いや!! ゲームの方が断然面白いから! だってこれくらいの話の展開だったら最初のムービーで終わりじゃん!! ラノベであれば、もう少しサービスが欲しいし、ファンタジー文学であれば、もう少し世界観の厚みとか、謎とか不思議さとか欲しいし…。うーん…。続きはどうなる?!という、ひきが弱いなぁ…。

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ドリーム・ギバー―夢紡ぐ精霊たち

「ドリーム・ギバー―夢紡ぐ精霊たち」ロイス ローリー (著), 金の星社

 感想をすっかり書くのを忘れてしまっていました…。うろ覚えですが…、女の子が主人公。ドリームギバーというのは、家にある物から記憶を集めて、人間に送り込み、すてきな夢を見せるという不思議な存在らしい。この女の子は見習いで、やたらと「どうしてどうして」と言うので、最初の教育係にはうざがられるが、後任の先生には、「きっと素質がある」と暖かく育てられる。さて、この2人が派遣された家は、年老いた女性と、どうやら義父に虐待された男の子が一時的に避難してきていた。この男の子が虐待のせいで大変ひねた性格になってて、犬はいじめるし、口を開けば人を傷つけるし、読んでいて本気で腹が立つんですが、この女性は何でもさら~っと受け止めるというか、相手を諭すでもなく、嘘をついて同調するでもなく、まぁ素晴らしい。こんな懐の深い人間にどうやったらなれるんだろうか…。
 さて、よく分からないが、ドリームギバーたちには敵がいて、なんか、「名前の言えないあの人」みたいな扱いなんですが(笑) そいつらは悪夢を人間に見せて、その人を破壊してしまう。ドリームギバーは、良い夢を見せて、その人間か悪夢に取り込まれないようにサポートするのであった。
 描写がしっかりしているので、読めますが、別に面白くはないなぁと私は思ったのですが、他の皆は面白かったそうです…_| ̄|○ やっぱり、どこまでもファンタジーがだめなのねぇ、私…。

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雨ふる本屋

「雨ふる本屋」 日向 理恵子/著 童心社

 すみません。ファンタジーは苦手です…。なので、楽しさをくみ取れてなかったら申し訳ない。
 女の子は、病気の妹にお母さんがかかりきりでちょっと面白くない。いたずらしてやろうと思ってカタツムリをつかまえたら、雨になったので、図書館で雨宿り。ところがカタツムリが逃げたので追いかけている内に、不思議な森の古本屋に迷い込む。
 そこにはおじいさんと女の人がいて、なんだっけ…、2人は、物語になるはずだったタネ(人間が思い描いた夢)と、雨をプラスして、面白い本を作っている妖精なんだそうだ。ところが最近できる本はつまらない。物語になるはずだったタネがやってくる森みたいなものがあって、そこに調べに行って欲しいと言われる。
 森に行ったら、何かがタネというか、粒をかじっていることが判明。再び行くと、幽霊を発見。その幽霊は、作家になりたかったが、自分の作品が見つからないといっては(未完だったからだが)、かじり回っていたのだ。
 古本屋に連れて行くと、作りかけの本を完成させることが罰だ!ということで許される。女の子は、この冒険の間に、自分の夢とか思いが、あんまりきれいじゃないことに気がついて、家に楽しい気分で帰るのだった。

 最初の不思議な森の中に本屋があって、とか、森に物語になるはずだったものが落ちてて、なーんて設定は、すごく不思議な感じがして面白いなぁと思ったんですが、その幻想的な反面、出てくる妖精とかの描写というか、台詞回しが現代的で、えらいどたばたコメディっぽいというか、それがメリハリなのか、ちぐはぐなのか、うーん。特に、最後の幽霊の挿絵は、シーツ被ってるんですか?という感じで、もう、自分の中で想像が定まらなかったんですね…。もっと冒頭からポップな感じで考えれば良かったのかなぁ…。

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ひらけ!なんきんまめ

「ひらけ!なんきんまめ」竹下 文子/著 小峰書店

 男の子が、きれいな虫を見せてあげたら女の子に嫌がられて、プリプリしながら犬の散歩をしてたら、ふしぎなおばあさんが、なんきんまめ(ピーナッツ)を、運の良い豆だと売っていて、買ってみた。すると犬が飛び出して追っていく内に、奇妙な街に入り込む。そして、なんきんまめをあげる代わりに犬の行った先をおしえてもらい、たどり着いたところは、女の子の家で、2人は仲直り。

 絵が楽しい。特に、なんきんまめの街に入り込んだ時の風景とか、書き込みが細かくて、ぷぷっと笑える感じでとても楽しい。しかし、街の人に尋ね歩くあたりが、あんまなんきんまめと関係なくて、もっと奇妙でおもしろみがあれば良かったのになぁ。

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こちらたまご応答ねがいます

「こちらたまご応答ねがいます 」岸 信子/著 ポプラ社

 小学校の男の子が主人公。ある日不思議な声に話しかけられる。それは、お母さんの胎内に宿った受精卵からで、「生まれたいな~」という信号だった。弟によると、お母さんはまだ気がついていないが、高齢だし、仕事もあるし、多分歓迎されないんじゃないか、ということだった。こうして、たまごと楽しく話をするようになった主人公だが、ある日弟からお別れの言葉が。慌てて産院名を聞き出し、飛び込んで止めると、びっくりした両親は、元々本当は産みたかったこともあり、考え直してめでたしめでたし。
 次の章は、クラスの女子が生理が始まる頃で、そわそわと噂をする男子達。初めは無神経な言動をしてしまう主人公だったが、正しい知識を教えてもらい、コソコソちゃかす男子を一喝する。
 そして、最後は弟がいよいよ生まれる。

 楽しく読める中で、知識も得られて、命の生まれる楽しさが感じられる一冊。文学的にどうこうとか言うのであれば、足りないけれども、まぁ、ちょっと知ってもらえたらなぁという用途には良いかと思います。よくありがちな、そんな押しつけがましいとか、そーゆーのは感じなかったです。楽しいなぁという読後感。ちなみに、男の子の第二次性徴については書かれていないです。

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もしも、この世に天使が。─青の章─

「もしも、この世に天使が。─青の章─」山田あかね/著 講談社YA!ENTERTAINMENT

 んー…(-"-;)  これは…、この話の展開は、わざとなんでしょうか…? 本当に心から面白いと思って書いているのか、多少ウケを狙っているのか…。ううーん…。読んだ時の印象は、あ…り…が…ち…かな…みたいな。

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やぶ坂に吹く風

「やぶ坂に吹く風」高橋 秀雄 /著 小峰書店
 戦後まもなくの時代設定。主人公の少年と母と、再婚相手と、祖母達と、貧しいながらも暮らしている。割と田舎かなぁ。「父ちゃん」という本の続きのようです。短編集といった感じで、日々の出来事が綴られています。お父さんが仕事中に怪我して入院したとか、近所のおじさんが家に帰らないとか、友達と魚だっけな…釣りに行ったりとか。すーごい地味ですが、主人公の気持ちが丁寧に描かれているので、見た目の勝手な印象より、面白く読めました。でもなかなか、これを選んで読もうというのが、難しいでしょうねぇ…。

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ふしぎやさん

「ふしぎやさん」林原 玉枝 /著 アリス館

 すみません、だいぶ前に読んだので細部は記憶が…(-"-;)  パッと読んだ感じ、安房直子さん風かなぁという印象。短編集で、動物が出てきて、少し不思議なお話でした。ただ…、個人的な印象ですが、動物の名前が随分と可愛らし過ぎる感じを受けました。お話が、端正なキレイ系の印象だったので、名前だけ浮いてる感じを受けました。そういう、所々で、甘~い感じが感じられて、ちょっと勿体なかったかな~。もっと不思議さがピリッときいてたら、良かったかな~。

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四文字のひみつ

四文字のひみつ アタイ探偵局 光丘 真理/著 岩崎書店
 主人公の名前が亜太井と書いてアタイと読ませる→一人称がアタイ。・・・・いいのか?!
 江戸の火消し組を少し題材にしている絡みらしい。題材という程でもないが。そして、出てくる友達の男の子も江戸弁調。分からない…、今の子は意外にこういうのを楽しむのか?
 探偵局という位だから推理物を目指したみたいですが、犯人はお前だ!をやってから、初めて聞くことの多いよいな…(笑) 読み飛ばしてたかなぁ? いきなり、犯人を追いかけて、閉じこめられたり、えらいあっさり、助けが来たり。犯行現場に足跡残すし。ちょっと…簡単かなぁ。

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きつねのおまもり

「きつねのおまもり」大谷千晴/著 ポプラ社
 新人賞モノか…と思って読み始めたら、結構良かったです。著者紹介みたら、結構既に色々賞を取っておられる方のようです。最初に面白いな~と思ったのは、主人公の男の子が、検査入院するおばあちゃんからきつねのおまもりを預かって、あぶらあげをお供えするように言われるんですが、家に油揚げがなく、しょうがないので男の子は赤い○つねを作るんですよ。インスタントでいいのかい!(笑) なんてサバけたきつねくんやねん。お稲荷様ちゃうんか(笑) しかし、お母さんに黙ってカップ麺食べて怒られないか?(笑) きつねは他の人には見えないので、学校に連れて行くと、色々騒動が起こる訳です。

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あおいじかん

「あおいじかん」 長崎夏海/著 小峰書店
 あおいじかん、とは、夜が明ける前の一瞬を指すそうです。自然の沈黙が下りるとのこと。世界の終わりがあるならあの瞬間だ、ということを、母親に聞いた主人公は、友達の女の子と見に行きます。そして、世界の終わりではなく、始まりだな、と感じるのでした。
 うーん、題材はすごくいいな~と思ったんですけど、特にここがもっとこうだったら・・・とも思わないのですが、読後に満足感が無かったので・・・・・。うーん。別に絵も良いと思うんだけどな・・・・。

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朝はだんだん見えてくる

「朝はだんだん見えてくる」岩瀬成子/著 理論社
 う~ん、この主人公の気持ちに少しでも共感する部分があれば、すごい面白く読めると思います。残念なことに、私とは正反対な女の子なので・・・(^_^;) 10代の時に読めばもっと違った思いを抱けたんじゃないかと思うのですが・・・。でも、そんな全く相容れられない気持ちにもかかわらず、最後まで世界に入って読み切ることはできました。だから客観的には面白いんだろうと思います。
 冒頭から主人公の中学生の女の子はバイクの後ろに乗って、警察から逃れて爆走中。この時点で、紡木たく系が全く理解できなかった私の脳裏に赤ランプが点滅(-.-;) その後喫茶店にたむろしたり、会話文を読んでいて異様に時代を感じたので、後書きを読んでみたら、どうやら復刊された本のようで、書かれたのは20年以上前だそうです。なーんだ。バミューダパンツとか出てきたのは、そういうわけだったのか・・・。最初に書いておいてくれれば、そのつもりで読めたのに。
 つまり、この女の子は、親とか学校にあれこれ言われるのが嫌でたまらない反抗期真っ盛りで、自由自由とわめくくせに、じゃあ何をしたいんだという確たるモノもまだ見つからず、親に扶養されている自分にイライラしている、ナイフみたいに尖ってる状態のようです。純粋と言えば純粋ですね。中学ぐらいから既に冷め切っていた私には、なかなか共感できない気持ちです。自分の読解→共感能力の限界に挑戦!状態。
 口では戦争反対と言っていながら、いざ自分の娘が平和活動グループと接触を持つと、「中学生は政治活動は禁止されてる」との一辺倒で反対する親にも学校にも納得できない。この辺の潔癖さはちょっと理解できる。
 そこで、自分より先に進んでいる、女の子、高校も辞めて自分で働いて好きな絵を描いている人に出会い、その姿に影響を受け、自分も絵が描きたいという内なる欲求に気が付いて終わり。大分はしょってますが。
 しかし、冷静に考えてみろよ~~。自分で働いたら9時~5時まで働いて疲れ切った後で絵を描かなきゃいけないんだぞ? そんなもん、普通に学校行って適当に授業中寝てて、留年しない程度に勉強して、その他の時間に絵を描いてた方が、どんだけ楽よ・・・・。(←嫌な考え方(笑) なんでそんな辛い方にわざわざ行くのかねぇ・・・。でも、真に芸術的なことは、そういった真正面からぶつかる中で生まれてくるのかなぁ・・・・。いや・・・・。モーツァルトの伝記を読むと、そうとも限らんな、神の祝福を受けて生まれてくる奴もいる、と思ったり。
 えーと、同じような気持ちを持つ方にはお勧め。私には真似できないけど、こーゆー人が最後に勝つ社会だといいなぁと思う。

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星と話す少年

「星と話す少年」ペ・イクチョン/著 現文メディア

 腎臓が悪くて、透析に通って、闘病生活を送る少年が、星と出会って、話をするうちに、励まされたりなんやかんやするお話。天井に貼った星が、話し出すので、多少ファンタジー風味。
 韓国のお話というところが、少し目新しいので、ポイントがそれだけで加算されますが。話の内容がどうとかという前に、まず、日本語の文章があまり…魅力的ではないといいますか…、ちょっと読み進める意欲が続きませんでした。終わりまで頑張れば、面白かったのかもしれませんが、すみません。ざっと見たところ、友達のお父さんの腎臓を移植してもらえるようになる…らしい?(違うかもしれません)
 折角韓国のお話を翻訳するなら、韓国っぽい話の方が、興味がそそられるんだけどなぁ。さんねん峠とか、天に帰らなかった山の精とか、そうですよね? 違ったっけ?? 本当に韓国で人気なのかなぁ…。韓国、もっと面白いモノがありそうですけども。

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負けるな、ロビー!

「負けるな、ロビー! 」マイケル・モーパーゴ (著), 評論社

 道に飛び出した飼い犬を追って、飛び出して、車にひかれたロビー。意識はあるが、身動き一つ、目も開けない状態になってしまう。だけど、耳は聞こえるので、周りの事は分かる。医者や家族は分からないと思って、呼びかける、という状態でのお話。
 両親が仲が修復されたり、あこがれのサッカー選手がきたり、友達が来たり、設定が設定だけに、あまり動きはない淡々とした話だが、楽しく読める。そんなに長くないので、さっくり楽しく読めるお話。

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小さな空

 「小さな空」風野潮/著 JIVE
 う~ん、あとがきで著者もいっているように、児童書かって言われると、うーん、と思いますねぇ。決して、だからダメとかは思わないけど、この本に描かれている沢山の感情は、子どもには分からない部分もあると思うし、やっぱり、目線が大人な気がします。

 主な主人公は小学生の男子・太一と女子・フキちゃん。フキちゃんは太一の隣に住む女の子で、死んだ母親の再婚相手と住んでいる。この再婚相手のまーくんは、まだ25歳のドラマー。男前。なかなか収入も安定しないが、フキちゃんととても思い合っている。これらが太一の目線から描かれたり、フキちゃんから書かれたり、かと思えば、太一の母親に目線が移り、なれそめや、漫画を書いて投稿しては挫折したり、バンドを組んでまーくんに教えてもらってときめいたり、演奏の楽しさに目覚めたり。それからまた、フキちゃんが倒れて、フキちゃんの実父が出てきたり、母の死の真相が語られたり。同人誌に連載されたと聞いて、ああなるほど。連作って感じします。

 やっぱり、子どもの目線で書かれてはいないですね。大人から見た子どもの描写というか。小説としては、楽しく読めます。ただ、私が線引きをするなら、児童書ではないかなー。

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マカロン白書

「マカロン白書」sanae/著 大日本図書
 表紙イラスト、ペンネーム、大日本図書YAシリーズ、という条件から、かなり眉唾ものだと思ってよみだしたのですが、これがなんのなんの、なかなか面白かったですね。
 主人公はお菓子の専門学校に通うちょっと太めの女の子。女子校時代はプヨと呼ばれていた。仲良し4人組のはずだったが、実は中でぎくしゃくしていたのだ。というのも、マカロン屋の若いケーキ職人を、皆ひそかに思ってたり、思ってなかったり。その彼が蒸発して、卒業して疎遠になっていた。ところが、その店が閉店の会をするとの案内が来る。久しぶりに接触した友達は、父親がリストラされて愛人みたいになってたり、スポーツが上手くいってなかったり。主人公もお金持ちの友達たちを羨ましく思っていたが、彼女たちも、夢のあるプヨが羨ましくて、陰でいじわるしたり、告げ口したり…。この女友達の二面性とか、妬み、ちょっとした意地悪、分かるわぁ~。でも、その中に残る友情の部分もあり。
 ちょっと、このケーキ屋の店長の扱いが、粗いかなぁ~って思いましたが。なかなか面白かったです。

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人くい鬼モーリス

「人くい鬼モーリス」松尾由美/著 理論社

 モーリスという名の人くい鬼の出てくるミステリー。高校生の女の子が、小学生の女の子の別荘地での家庭教師のアルバイトで訪ね、別荘地で事件が起きる。雰囲気はある。大体、モーリスというのをどこからとったか、ということで、絵本好き心をくすぐってくるのが、ずるい!(笑) 
 人くい鬼という、死体を消してしまうという存在を作っての、ミステリーですが、結果として、その設定がトリックに活きていたかというと、…あまりそんな印象がない。そこが残念。関わっていたかもしれないが…、私の力不足で読み取れなかった…。
 後、終わり方が、雰囲気があるが、大人っぽくて、現実的っぽくて、良いと思う反面、私の乙女心というか、少女趣味な部分をガッカリさせる…。簡単に言えば、萌えはないのだ。しかし、萌えがないからといって、いけないわけでは全くない。なんか複雑な気分です。
 好きな人が読めば良いのではないでしょうか。どういうタイプの人が好きかどうかは、ちょっとよく分からないけれど…。

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じっちゃ先生とふたつの花

 健太くんという小学生の男の子が、近所のおじいさんと出会い、交流を持つおはなし。ガラスを割ってしまったことがきっかけで、仲良くなり、おじいさんは昔は宮沢賢治の研究をしていた大学の先生だった。二人で、お花をちゃんと育てようと競ったが、健太くんは、お寺の庭に植えたのに、犬に荒らされてしまう。恨む健太君に、先生は、犬にだって事情があるかもしれない、と言って、憎むだけの気持ちを諌めるのだった。健太君はいじめられっこで、家庭もうまくいってなくて、辛い境遇の子。宮沢賢治ではよたかの星が好きといって、先生をびっくりさせる。

 プロの作家さんが書かれているだけあって、しっかりした話でした。でも、健太君の境遇が一向に改善されてないところが、心に引っかかるかなぁ。もちろん、先生とのふれあいを通じて、健太君の心は成長して、強くなったわけですが。物事の解決を子供にだけ背負わせている感じが、読んでいて辛いです。

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りん姫あやかし草紙

りん姫あやかし草紙
りん姫あやかし草紙
posted with amazlet at 08.05.22
澤田 徳子
教育画劇
 りん姫という、どうやら妾腹の三の姫が主人公。おてんばなので、山の方に追いやられて暮らしている。でも、本当に愛してくれているお付きの人がいるので、のびのびと育っている。その山で、何やら怪しい力を持つものが、山の神様と戦って、山の神様が犠牲になってしまう。そこで、なぜかりん姫が戦うことになり……。どうやらその裏には、宮中の権力争いが絡んでいるようで……。  ジャパネスク世代なので…、まぁ、あまり物珍しくはない…かなぁ。あれよりは、もっと幼くて、ファンタジー要素の方が強い。権力関係は、さらっとした感じ。ちょっと歴史物の重さは無い、かな。軽く楽しく読める本です。

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犬ロボ、売ります

「犬ロボ、売ります」レベッカ・ライル/ 作  徳間書店
 ロボ・ワンは、ロボットだけど普通の犬のように感情があって、しかも家事が出来るロボット。博士に作られたが、企業に採用されなくて、商品化されず、試作品として売られることになった。
 しかし、買ってくれたのは、ぐうたらな家族で、ロボ・ワンのことを家事が出来る機械としか見なかった。こき使われて感謝もされず、ボロボロになってゆくロボ・ワン。ある日、溺れている女の子を助けて、その子が言えに持って帰った。(首輪すらもらってなかったので) そこで、普通の犬として愛情を与えられてめでたしめでたし、幸せに暮らした。
 ハッピーエンドだけども、最初のぐうたら家族は全く改心してないし、まるで虐待されてるのを読んだみたいで、なんとなく、後味が悪い。

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幸せになる力

幸せになる力 (ちくまプリマー新書 78)幸せになる力 (ちくまプリマー新書 78)

著者:清水 義範
販売元:筑摩書房
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 割と大人向けにならよくあるテーマの本ですよね。まず、自己を肯定して、よりよく頑張りつつ、自分が幸せなら、人の小さな事にイライラしたりすることもなく、優しい気持ちになれる、みたいな。
 勉強ができると良いことはあるが、できないからといってダメではない、勝ち組負け組なんて考え方はナンセンスだ!という感じ。
 流石の作者だけあって、分かりやすく、ちゃんと理由もかきつつ、子ども向けに書かれています。後ろ向きな人には良いのかも。

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卒業うどん

卒業うどん卒業うどん

著者:服部 千春
販売元:講談社
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 小学校の女の子が主人公。ある時体育館の裏で、靴を隠された下級生の男の子に出会う。困っていると六年の男の子も現れ、いじめられているなら気分転換に一緒に、高知のおじいちゃんの家に行こうと言い出す。成り行きで、1日のプチ家出することになる。母親に塾に行って中学受験をしろと言われて、不満も溜まっていたのだ。
 そして、子ども3人だけで、コソコソと電車を乗り継ぎ、うどんを食べて感激し、祖父の家に行ったら留守でさあどうしよう。なんと、その六年の子もいじめられていて、親にも理解されず、無許可で来ていたのだ。困ってそのへんの船にもぐりこんでいると、持ち主に見つかり、事情を聞かれて、家に泊めてもらう。その交流の中で感じる物があり、家に帰って、親ときちんと話すのだった。

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過去からの手紙

「過去からの手紙」岸田るり子/著 ミステリーYA 理論社
 なかなか異色のミステリー。高校生男子純二と幼馴染みの女子が主人公。事件は、純二が合宿から帰ってきたら母親がいなかったことから始まる。その日は兄の純一の命日で、母親は毎年タンシチューを作るはずなのに、お肉を買いに行くと書き置きを残して帰ってきていない。そして、数日後、事故にあって記憶喪失になって発見されていたことが分かった・・・・・・。
 なにがびっくりって、兄の純二の幽霊がいるのです・・・。そして、断片的なことが見えるらしく、妙な手がかりが出される。(役立ち度は榎木津程度) で、幼馴染みの女子は、父親が有名画家で、周りからは羨ましがられているが、その実、放浪癖があって稼ぎもしない父親を嫌っていた。そして、あやふやなイメージで言葉を使うことを嫌い、ちょっと友達から浮いている。
 読後の印象としては、色々盛り込みすぎて消化不良な感じが・・・しました・・・。以下続巻になるなら、まぁいいかもですけど、女の子の少し言葉に対する厳しさなんか、もっと描写して欲しかったかなぁ・・・・。結構複雑な感情が渦巻いているみたいなのに・・・、うーん・・・。母親の気持ちも女の子の推測だけじゃなくて、本当のところを知りたかったし、表面だけ撫でて通り過ぎてしまった物足りなさを感じました。
 料理を一から作る部活は、本当に楽しそうでした!!

 で、なんでこれ、京都が舞台なのかしら?? 子ども達は標準語だし、大人だけ方言だし。でも一応、出てくる地名は京都なんですよねー。途中まで、どこかの関東の都市だと思ってましたし・・・・、その方がこのお話しの世界には合っているのでは??

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六つの魔法のおはなし

「六つの魔法のおはなし」イングリット・ユーベ /著 小峰書店
 六つの短篇集。それぞれに魔法が出てきます。
 最初は魔法使いの女の子。ちゃんと呪文が唱えられたら旅行に連れて行ってもらえるのですが、緊張して、試験になったら間違えてしまいます。するとカラスが、呪文の書かれた紙を口にくわえて、試験管役のおばさん達の後ろの木に留まってくれて、女の子は見事言うことができました。・・・・カンニングやーーん!!!(笑) 後も~

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英国情報局秘密組織チェラブ

「英国情報局秘密組織チェラブMission1」ロバート・マカモア/著 ほるぷ出版
 主人公のジェームズは、父親はいなくて 母親はバツ2。2番目の父親との間に妹がいる。ジェームズは母親のことをバカにされて、辺りで一番の不良のムカつく妹をケガさせてしまう。家に帰ると、別れたろくでなしの2番目の父親と母親が飲んだくれていてムカついて再び外出。不良に遭遇して仕返しされる。妹を学校に迎えに行ってマクドでも食べて、帰ってくると父親は消えていた。夜、気が付くと、母親は酒で持病の発作が出て死んでいた。施設に引き取られることになり、病院から一度荷物を取りに家に帰ると、父親が家の者を盗み去っていた。ジェームズは、母親の隠していた金を回収して(母親は泥棒だったので結構な金持ちだった)、施設に入ることになる。

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高校生のためのメディア・リテラシー

「高校生のためのメディア・リテラシー」林 直哉/著 ちくまプリマー
 著者の先生は、高校の放送部の顧問をされているようで、その体験談がメインでした。自分たちで取材に行ったり、編集したり発表したり。実際に動くことによって、色んな事を色んな角度から色んな意見を聞いて、色んな事に気付いていく事例がいくつも挙げられています。それ自体は面白かったです。
 ですが、「メディアリテラシー」というタイトルから想像するような、今のネット社会を上手く利用する・・・・みたいな話ではありませんので、それ目的では使えません。ハウツーモノではなくて、もっと初歩の精神についての本でした。

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三本足の大ケヤキ

「三本足の大ケヤキ」金田 喜兵衛,/著 ひくまの出版
 あの…やっぱり挿絵が…、なんか妙にきこりのおじさんが可愛らしいというかファンシーというか、話の雰囲気と合わない気がしました。切り絵自体はマッチしてると思うんですけど、表情が…。これ、日本昔話くらいの、古い日本の山の話ですから…。思い切って、風景だけの挿絵だったら、想像できて良かったのにな。後、その大ケヤキの木を音吉さんという名人が切るように頼まれるんですが・・・・、その木と音吉の話がメインなので、その森全体の壮大な神秘さがちょっと弱い気がします。大ケヤキの不思議さは描かれてるんですけど。登場した鳥も含めて、普段の森の神秘さについてもうちょっとたっぷりとした描写があればなぁと思いました。
 木を切る時の手順はすごく詳しく書かれていて、成る程なぁ~すごいなぁと思いました。

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キャンディ・フロス

キャンディ・フロスキャンディ・フロス

著者:ジャクリーン・ウィルソン
販売元:理論社
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 アメリカの女の子モノの大定番ですねー。大体分かってきました。主人公の女の子は、親友を大切に思っています。その親友とは、クラスで一番おしゃれで可愛くてリーダー的存在。そんな彼女の親友だという自分が自慢。
 ところが、母親とその再婚相手が転勤でオーストラリアに行くことになる。新しい学校に行くのが嫌で、父親のところに留まると言い出す。この父親というのが、とてもうだつのあがらない人。流行らないバーガー屋をやっている。当然フロスの身の回りの世話なんて男親には全然できなくて、フロスはダサい子になってしまって、一気に親友からバカにされ、いじめられる側に。でもフロスは、ダサい境遇は嫌だと思っても、父親のことは好きなので、一緒にいたいと思う。

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星磨きウサギ

「星磨きウサギ」那須田淳/著 理論社
 「一億百万光年先に住むウサギ」という本に出てきた伝説を一冊にした本。宇宙からウサギが地球にやってきて、恋する人のために、ウサギは星を磨きます。光れば両思い。光らなければ残念。そして、ウサギは色々な国や時代に行っては、人のために磨いていく。まぁ、小さな恋の物語のオムニバス。

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ぼくらが大人になる日まで

ぼくらが大人になる日までぼくらが大人になる日まで

著者:岡田 依世子
販売元:講談社
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 中学受験を控えた同じ塾に通う数人の子どものお話。色々な境遇の子が出てきます。優秀だったのに、父親が破産して一度は諦めたが、それが教育ママの心を病ませてしまい、国立を受けるように父親に頼まれた少年。離婚してキャリアウーマンの母に、学歴をつけろと言われている女の子。あんま頭よくないけど、友達と違う学校に行くために受ける子。野球の名門校に入りたい子。それぞれの今が描かれて、バラバラだった子ども達が、偶然町で出会ったりして、少しずつ、関係を持ってゆく。

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ジェレミーと灰色のドラゴン

「ジェレミーと灰色のドラゴン」アンゲラ・ゾマー・ボーデンブルク/著 小学館
 よくある男の子の冒険ファンタジー。以下、実況系感想。冒頭、継母にいじめられてる…定番やな…。そしていきなりお迎えが異次元からきた。いきなり「君は選ばれた人だ」キターッッッ。根拠は名字がゴールデンだからか? 貧弱貧弱! 異次元の国は、色が奪われた灰色の国。影が支配しているそうです。ジェレミーだけが色が失われないことが特別なんですって。劇場の舞台で影の中から死んだ母親らしき人に遭遇。孤児に会いに行けと言われる。ここまで一切困難無し。

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ぼくの父さんは、自殺した。

「ぼくの父さんは、自殺した。―その一言を語れる今」今西 乃子/著 草炎社

 タイトルの「ぼく」のノンフィクション。当時の出来事から、「誰にも言ってはならない」という目に見えない圧力、そして、自分と同じような境遇の子が、こそこそうつむいたりせず、堂々と生きていけるように・・・そして、自殺は本人が弱いからではなく、社会に追いつめられたのだ、生き辛い社会をこのままにしてはいけない、と思うようになり、活動を始めて行く姿が描かれています。
 非常に具体的で、心情も細かく描かれているし、具体的な活動も書かれています。キーワード、自死遺児。

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ゆうえんちはおやすみ

「ゆうえんちはおやすみ」戸田和代/作  岩崎書店おはなしトントン


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名探偵博物館のひみつ

「名探偵博物館のひみつ」松原秀行/著 ポプラポケット文庫

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「チョコレート工場」からの招待状

「チョコレート工場」からの招待状―ロアルド・ダール (名作を生んだ作家の伝記シリーズ 5) チャールズ J.シールズ (著)

 ロアルド・ダールの伝記ですね。空軍のパイロットだったとか、奥さんが女優さんだったとか、へぇ~という事実が沢山。ダールに興味があるなら、いいんじゃないでしょうか。
 逆に、偉い人の伝記を読んで感動したいと、誰でもいいと思っているなら、わざわざこの本は特にはすすめないですね。なんか、戦争に行って活躍したエピソードがあっても、それほど平和について強調されてるとかもないし、ん~~、それほど苦難に満ちてた訳でもないし、割と平坦な・・・。いや、ガリレオとか野口英世とかキュリー夫人とかそーゆーメジャー所と比べてのことですが。

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ヤング・サンタクロース

 ルーシー ダニエル・レイビー/著 小学館
 大分前に読んだんですけども、すっかり忘れていました。普通に書かれているのに、びっくりするくらい面白くなかったのです・・・・・(=_=) 
 冒頭で妖精の国に悪い人が来て、のっとられますが、ただ1人、妖精の子が逃げ延びて、人間の老夫婦に引き取られます。彼は耳の形が違うので、人間と馴染めず、学校でいじめられます。ファンタジーかと思っていたら、学校の描写は思いっきり現代の学校で、すごい現代のイジメが起こるので、なんか舞台の空気が掴めません・・・。主人公は自分が何者か分からないことにイライラし、恩ある老夫婦に全く恩を感じず反発してばかり。それから空飛ぶトナカイに出会って、なんか自分は人間じゃなくて北の国から来た、みたいなことを知ります。そこへ、なんか黄金の国みたいなパラダイスの噂が聞こえてきます。北の方に、すごい皆お金持ちの夢のような国があるので、それを信じて、移り住む人々が現れます。そして、ついにニコライの友達の家族も。ニコライはそれに着いていきます。
 しかし、着いた所は、夢の国ではなく、魔女が支配する国だった。毎日毎日働きづめ。魔女を崇拝し、手柄を立てたら位が上がるシステムらしいですが、真面目に働いても一向に暮らしはよくなりません。この辺の描写が、まるで収容所みたい。そして、子どもを城に派遣したら位が上がるらしいのですが、そこから帰ってきた子どもは、すっかり洗脳されてしまったみたいで、大人しくなっているのだった・・・。子ども達は絶対に嫌だと言うのに、とうとう友達の親は、行くように言い出します。この辺りで、私の忍耐が尽きました・・・・。なんやねんこの親(怒) 気持ち悪いっっっ、我が子をっっ(怒) 大体行っただけで金持ちになるって噂でホイホイ来る神経も分からんし(怒) なんか、登場人物1人1人に、全然魂が宿ってない!! 皆人形みたい! すごく描写が薄っぺらい。全然共感できない。そーゆー恐さの話かと思ったけど・・・、そうでもないみたい。だって、老夫婦とニコライの愛も、すごく薄っぺらいしい。折角のクリスマスに、こんな愛の感じない本読むことないと思います。もし、最後まで読んだら大感動する話だったら、その時謝ります。

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オチケン!

オチケン!―Rakugo Club The Key to Solving Mysteries (ミステリーYA!)

著者:大倉 崇裕
販売元:理論社
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 主人公の男の子は、大学に入る早々、成り行きで無理矢理オチケンに勧誘された。そこにいたのは、タヌキのような落語の上手い先輩と、クールな感じの先輩。限りある部室の取り合いで、オチケンは他の新興サークルに、からまれている。そんな時に盗難騒ぎがあり、解決に乗り出す。謎解きが落語に絡んでいて、なかなか興味深い。話もちゃんと出来ている。のですが・・・・。何となく、男の子向けなのかしら? いや・・・だって、萌えがなかった・・・・(別に無くていいんですが) あの、先輩が特徴的な喋り方をしているので、どうしても脳内イメージが伊集院さんとか石塚さん・・・な感じ・・・。

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エミリ・ディキンスン家のネズミ

エミリ・ディキンスン家のネズミエミリ・ディキンスン家のネズミ

著者:エリザベス・スパイアーズ
販売元:みすず書房
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 不勉強で申し訳ないですが、エミリ・ディキンスンという方は高名な詩人だそうです。その実在の人の家に住んでいたネズミ、という設定での物語ですが、そこそこ史実に基づいて書かれている模様。(知らん人なのでなんとも言いようがないですが)  ネズミは、エミリが書いて捨てた紙を拾って、お手紙を書きます。こうして、2人の文通が始まる…という話。とても、上品な小さな(本の大きさが)雰囲気のいいお話しです。しかし、これどの位の子どもが読むんですかね? それだけがよう分かりません・・・・・。

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アリマス国とアリマセン国

「アリマス国とアリマセン国」鬼頭 隆/著 ひさかたチャイルド
 2つのアリの国があって、角砂糖がある日、境界に落ちていました。非力なアリマセン国が先に見つけますが、力のあるアリマス国が強引に持っていってしまいます。しかし、アリマセン国は知恵を使って奪い返します。怒ったアリマス国と、とうとう戦争になってしまいますが、その時嵐が来て、大災害。2つの国は争いの無意味さを悟って、協力して復興します。
 小さい子に戦争の成り立ちを教えるための話だそうです。確かに。美しさとか娯楽とかはありません。個人的な間隔でしょうが、可愛らしくデフォルメされて描かれたアリで、災害で、屍が倒れているこの世の地獄が描かれているのは、違和感を感じました。別にリアルに描くべきとは言いませんが、なんだろ・・・帯やなんかに描かれている高い志が表現しきれていないような感じを私は受けました。だってこの世の地獄って相当でしょう・・・?

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神さまの住む町

「神さまの住む町」楠 章子/著 岩崎書店
 

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こころの底に見えたもの

「こころの底に見えたもの」 なだいなだ/著 ちくまプリマー
 これね~~、心理学の勉強になるかな?と期待して読んだら、そうでもなかったですね。そこに主眼は無い本でした。フロイトが精神分析を考え出した頃の、社会背景や流れを分かりやすく書いています。心理学の夜明けというか・・・。だから試験の勉強にはならない本ですが、全然知識のない人の入門にはいいのかなぁ。迷うね・・。

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サンタクロース一年生

「サンタクロース一年生」 原京子/著 ポプラ社 おはなしバスケット
 あるおじいさんの元に、サンタが訪ねてきます。後任のサンタになってくれと。おじいさんは髭を生やしたり、トナカイの世話をして仲良くなるように努めたり、工場にプレゼントを発注したり。でも一つ発注し忘れて、自分で作ります。そして子ども達にプレゼントを配達しました。
 ひっかからずさらっと読めます。

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フェルメールの暗号

「フェルメールの暗号」 ブルー バリエット/著 ソニーマガジンズ
 これ面白そうだと思ったのに~~(T・T) 見本の本の山の中で、エドガー賞受賞ってオビが見えたので、「これがいい!」って皆に譲ってもらったというのに、こりゃないでしょ~~。
 冒頭で、フェルメールの受けている不当な評価を正すために、力を貸せ、というような手紙が3人に送られます。その3人が誰か、という謎を秘めたまま話は始まります。高校生の男女が主人公。フェルメールの絵が盗まれて世間は大騒ぎ。2人は、大好きな担任の先生が不審な行動をとったり、近所のおばあさんが不審だったりと、色々調べ始めます。そして絵を探し当てるのですが・・・・・・
(ここからネタバレ。嫌な人は回避して下さい) その見つけ方とか、推理全般に言えますが、偶然なんですよ! たとえば、2人の誕生日が偶然同じ12/12だからって、12が関係する場所に絵が隠されているに違いないとか。あと、男の子はパズルのピースをポケットに入れていて、それを取り出して、そのピースに対応するアルファベットから推理するんです。推理小説に占い?! 最後にいろいろなことのつじつまが合うんですが、それは地の文で語られて、主人公達が推理する訳じゃありません。偶然偶然、偶然が多すぎです!
 謎があってそれが最後に明らかになるので、パッと見、ミステリかもしれませんが、私にはこれはミステリとは認められません! ミステリとは、手がかりから論理的な推論を組み立てていって、正解が導き出されるものじゃないんですか!! まあ、乱歩とか必ずしもガチガチじゃないものもありますけど、あれはあれで雰囲気が最高だからいいとして、これはねぇ・・・。小説としてハラハラドキドキ面白いかっていうと、それもまぁ微妙。でもこれがエドガー賞受賞なのか・・・・。ちょっとガッカリ。エラリークイーン賞とかだったら暴れるところですよ・・・・。コナンの方がまだ面白いです。
 追加。やっぱり周りの評判は良かった(笑) あーもーどーせミステリおたくですよーだ(=_=)

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おやゆびがにげた

「おやゆびがにげた」森本和子/著 アースメディア
 指をしゃぶる癖のある男の子がいて、その子の親指が逃げ出します。挿絵としては、親指の先が本当に飛び出していきます。そして、その家の猫の背に乗ったり、鳥に攫われて餌として雛にあげられてしまいますが、食べようとされたところ、機転を利かして面白いお話しをして、難を逃れます。(アラビアンナイト作戦ですね) で、お家に戻って元に戻っておしまい。

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マックス・レミースーパースパイ (Mission1

マックス・レミースーパースパイ (Mission1)

著者:デボラ・アベラ,ジョービー・マーフィー,三石 加奈子
販売元:童心社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

   まぁ・・・そこそこ楽しく読めますが・・・。マックスが女の子の名前という時点で挫折気味(^_^;) 日本人的には無いよなぁ・・・仕方ないですけど。マックスは離婚した母と住んでいるが、長い休暇に母も忙しく父も似たようなもので、田舎のおばさんの家に送られることになる。田舎っぷりに文句タラタラだったが、実は、おばさん夫婦は、科学者だったのだ! そしておじさんが発明したのは、物を瞬間移動させる機械だった! おじさん達は、昔ある国の科学者だったのだが、それを平和利用するのではないと知って、逃げたのだった。その時に、おじさんは弟とケンカ別れしていた。マックスはその弟に会いに行こうと、その機械で近所の男の子と2人、瞬間移動することに。そして弟を探している途中で、その悪の組織に狙われる。  どこかで聞いたような話ですよね・・・・。そりゃこれだけ定番だと、全然面白くないということはないでしょう。特にひねりも、新しいアイディアも、これといって無いし・・・。なんで今更これじゃなくちゃいけなかったのか、謎。別に男の子が特別萌えるって程でもないし。良い子ですけどね。なんかいきなり友情にめざめて恋してるし。この手の本が好きな方にはお勧めします。

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てぶくろ山のポール

てぶくろ山のポール (いのちいきいきシリーズ)てぶくろ山のポール(いのちいきいきシリーズ)

著者:井上 こみち
販売元:佼成出版社
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 これは、犬モノにしては、可愛かったv 変に可哀想でもなかったし! 久しぶりに楽しい気分で読めました。ポールは飼い主のおじさんと一緒に田舎にやってきます。隣の女の子と仲良くなったり、少しずつ田舎の生活になれてきます。畑を荒らすイノシシの番犬をするように言われたり、犬のように鳴く蛙にビックリしたり。そして、最後、ケガして歩けなくなった女の子の居場所を、大人達に教えて、皆に感謝されます。

 ほのぼのとした楽しさがありました。欲を言えば、女の子犬がやってくるんですが、迷い犬なのか、捨て犬なのか、分からず、結局分からないまま一緒に飼うことになります。これは、生き物を捨てるな、という道徳的なメッセージなのでしょうか?? もしそういう教育的な意図があるのなら、私はそーゆーものが見えると、ちょっと物語世界のキラキラ感が減るというか、折角日本のどこかにてぶくろ山があって、おじさんと犬が暮らしていると思って読んでいたのに、作者の顔と狙いが見えてしまって、世界が壊れ、夢が覚めてしまった感じを受けました。私の勘ぐりすぎだと良いのですが。別にそんなことしなくても、おじさんと犬と女の子の交流だけで、充分、こんなに可愛い犬を捨てたりしようとは全然思わないのにな。

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3年2組は牛を飼います

3年2組は牛を飼います (文研ブックランド)3年2組は牛を飼います (文研ブックランド)

著者:木村 セツ子
販売元:文研出版
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 なかなか面白かったです。クラスで牛を飼育する事になる話なのですが、よくある「命を大切に」の押し売り話かと思いきや、これが、意外に主人公の女の子の気持ちが重点に描かれてます。
 女の子は動物嫌いで、牛を飼うことになって嫌で嫌でたまらないのです。クラスのいつも落ち着きのないうるさい男の子は動物好きで、邪魔な位はりきります。次第に、その男の子の頑張りを認め始める主人公。そんな主人公の変化に、友達の女の子は、「私と一緒に牛が嫌だって言ってたのに・・・なんかちゃんとしようって言うし・・・」と、へそを曲げてしまいます。最後、勇気を出して、一件落着。この3人の気持ちの変化が面白かったです。残念なのは本の見た目が・・・ねぇ・・・。もうちょっと力を入れた装丁にしてくれれば・・・。やっぱり、出版社が「これはいい! 定番の本として長く売るぞ!」と意気込んで作ったのは、見て分かるんですよ・・・。作りが、細部まで凝ってるんです。ねぇ・・・そこで損してますね・・・。
 あ、牛についての知識は、それほど沢山は出てこないので、それを期待して読むのは向かないと思います。

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ふんどし校長

「ふんどし校長」川村たかし/著  偕成社
 相当古い本のはずですが、割と内容は今に通じるものがあります。都会っ子の主人公が、田舎の学校に転校します。そこの校長が、パワフルな名物校長。転校初日から、運動させたり、木登り許可したり、歓迎しているつもりのようなんだけど、主人公には有り難迷惑(笑) でも、そんな手荒な扱いに負けるもんかと頑張る内に、人の目を気にするような子だったのが、自分の意志をはっきり持って、頑張れる子になるという話。
 古き良き昔の日本という感じですね~。今だと、PTAがうるさいんだわ、きっと(笑)
 

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千葉省三童話全集

 「千葉省三童話全集」千葉省三/著 岩崎書店
 えーっとかなり古い時代の話ですね。普通に田舎の子の服装が着物です。方言もなかなか忠実なのかして、読んでいて意味の分からないことも度々。田舎の子の普通の楽しい明るい日常が、描かれています。どうも明治大正っていうと、戦前の暗いイメージがありますが、普通に楽しかったんだな~と思いました。

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大わらいどんでん小僧

「大てがらどんでん小僧」横笛太郎/著 太平出版社
 昔よく読んだ、とんち話集に似てますね。でも、創作のようです。短編一作一作が短い短い。軽く楽しめる本ですね。

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マコチン

「マコチン」灰谷健次郎/著 あかね書房
 とても灰谷健次郎らしい本。あるクラスの子ども達の様子を描いた本。マコチンって子は、多分、癇癪を起こすと教室に寝っ転がったりする困った子なんだけど、先生が病気になると、黙って見に行くような子だったと思います。
 やっぱり、古い時代ではあるけれど、なんとなく愛らしい感じ。

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よわむしおばけ

「よわむしおばけ」わたなべめぐみ/著 理論社
 コールタールからできた、できそこないのよわむしおばけ。人を怖がらせるのも失敗ばかり。楽しいエピソードの短篇集。

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ブックスパイ(秘密図書委員)・ヨム!

「ブックスパイ(秘密図書委員)・ヨム! 」杉山 亮/著 学研
 なんか見たことあると思ったら、有名な作家さんですね。今回も、楽しい本です。童話の世界に入り込んで、無事結末までいくように、色々アシストします。例えば、3匹のこぶたでは、こぶたが家を建てる前に引っ越そうと考えているので、慌てて、家を建てるように勧めたり。
 ただその、題材が童話ってところが・・・・。私としてはこだわってしまうんですよね。人が日頃一生懸命、読み聞かせているのは、小さな子どもっていうのは、主人公の気持ちになって追体験する、ということを考えてのことで・・・。こーゆーパロディというか、オマージュ的な面白さって、一歩退いて、突っ込む楽しみだと思うんですよね。大人になって楽しむならともかく、今まさに初めて童話に触れるような年の子ども達に、いきなりコレを与えるのは、よいものかどうか。ん~、例えば、ちゃんとTVシリーズを見てから、同人は読んで欲しい、カプは自分で決めることであって同人誌のカプから決めるのはどうなの!!という気持ちなんです。
 今回の作品は、テーマが物語、だけに、気になります。先生の教えプリーズ。

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霊少女清花 1

「霊少女清花 1 (1) (YA!フロンティア)」越水 利江子/著 岩崎書店
 どうも・・・岩崎書店のYA!フロンティアとは肌が合わないのかな・・・・。いや、あの、話は読んでいて、普通に読めるんですけれども、その・・・・大人しいんですよね・・・。その昔、腐る程コバルトだ~、X文庫だ、スニーカーだ、あの辺りはしこたま読んでいたので、こーゆーラノベっぽい小説を読むと、「ああ・・・どっかで聞いたことあるような設定だなぁ」と思ってしまうんですよね。どう、取り扱っていいのか分かりません(-.-;) 文学作品としてなのか、エンタメとしてなのか。その真ん中を狙っているのかな? あの…、文章にしても話にしても、優等生やな~と感じます。もっと、ガンガン盛り上げてくれていいのになーと。だから逆に、まとまった話が好きな方にはいいかも。あ、この作者なら、「竜神七子の冒険」が面白かったと、誰かが言っていたような?
 いきなり最後に両思いになっていましたが、いつから好き? 少しはその…、どうせシリーズにするなら、片思いのドキドキとか、せつない感じでひっぱってくれても良かったのに~~。登場人物は、主人公の女の子は可愛いんですけども、相手役の男の子が、欠点がなくって格好良すぎて、お姉さんつまんないわ!(笑) 

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ポータブル・ゴースト

ポータブル・ゴーストポータブル・ゴースト

著者:マーガレット・マーヒー
販売元:岩波書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 

 正直、えーこれが岩波?! これがマーガレット・マーヒー?! という感じです。えっとね、主人公の女の子は、学校の図書室でゴーストの男の子を見ます。その謎を解こうと思っていたら、時を同じくして、友達の男の子の様子がおかしい。床がぐにゃぐにゃになる、と言って、怖がっています。幽霊なら幽霊同士、解決できるかもしれないと考えて、まず、図書室のゴーストの謎を探し始めるのでした。ゴーストがパソコンに入り込んで、立ち上げたら恐ろしい怨念を吹き出してきたりして、結構パソコンの存在が話に関わってきます。
 えーと、マーヒーというと、めざめれば魔女しか読んだことがないので、余りの違いに驚いております。普通に楽しく読める本ですが、著者の持つ圧倒的な力量が感じられません。フツーの本だなと思いました。装丁だって、これが岩波?(まあでも、内容の軽さを思うと、実に内容にあった装丁なのかも) 絵も、中は結構可愛いのに、外はなんか・・・いまいち・・・。

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チクチクのおばけりょこう

「チクチクのおばけりょこう」舟崎 克彦/著 あかね書房
 チクチクはハリネズミなんですが、冒険旅行に出掛けた、と森の皆に話しをする。真っ暗の洞窟に入って、大きなベットがあって、おばけがいた、と。(でも、それはくまさんの冬眠用のベットで、おばけと思っていたのは干してあったシーツなのだった) チクチクが張り切って喋っているが、聞いている動物が「あれ?それって・・・・」と思っても黙っていてあげる、というパターンが3回位続く。楽しいお話し。

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わらいボール

「わらいボール」赤羽 じゅんこ/著 あかね書房

 男の子が体育用具室の引き出しを開けたら、忍者の絵が描いてあった。すると小さな忍者があらわれて、わらいぼーるを集めて欲しいと依頼される。姿を消してもらって、クラスメイトの笑い声を集めに行く。そのうち、笑いの質によって、わらいボールの色が違うことに気が付いて、普段あまり笑わない女の子を笑わせて、素敵な笑い声を集めたら、すごく綺麗なボールだった。でも、ガキ大将っぽい子に見つかって、もみ合いになる。しかし、わらいボールの効用で、みんな笑顔になる。

 笑顔の良さとかがテーマの本でしょうね~。話はすごいカラフルでいいなぁと思ったのですが、本の装丁の第一印象が地味・・・。特にタイトルの字の感じが。すっきりしていると言えなくもないですが。うん、真面目な感じを受けますね。わざとでしょうか? 読んだら、笑顔にあふれ、綺麗な色がでてくる話で驚きました。何か、見た目悲しいお話しかと思ったので。このイラストの方、おひなさまの絵本を書いていらして、そっちはそんな風には思わなかったんですけど・・・? この本は、もうちょっと楽しい感じの挿絵だったら良かったのになぁ・・・なんて。私の頭の中で、カラフルに楽しく想像しすぎたかしら(^_^;)

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ラブちゃんとボタンタン

「ラブちゃんとボタンタン」 角野栄子/著 講談社
 ボタンタンという犬と2人暮らしのラブちゃんの話。歌を歌ってお金を稼いだり、ひみつちゃんという見ず知らずの人から小包が来たり。2巻に続くらしく、この一巻だけだと話の全容がよく分かりません。絵は可愛らしいので惹きつけられますが、話としてはこれ一冊ではなんとも感想を言いようがないなぁという感じです。

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友だちになろうよ、バウマンおじさん

「友だちになろうよ、バウマンおじさん」 ピート・スミス 作 あかね書房
 主人公の男の子がたまたまホームレスのおじさんにけつまづく。気になる男の子。でも姿が見えなくなってしまう。男の子がたまたま入院したら、そのおじさんも入院していた。そこで少し話をする。しかしおじさんは病院から消えてしまう。退院して探す男の子。ここでホームレスに対する福祉行政を知る。(あ、舞台は外国) 自分に真っ直ぐに接してくれる男の子の存在で、おじさんは立ち直ってゆく
 テーマの割にはさらっと書かれていて、説教臭かったりということは無くて、好印象。まあでも・・・そんなに胸にグッと来るような箇所もなく・・・まずまずといった感じ。でも、良かったという方もいたので、まぁ・・・私がひねているだけか・・・。

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西遊記

「西遊記」金の星社
 ううう、真面目に書かれているのは分かりますが、あの長大な物語がこの一冊で読める!というのは・・・・。大人ならともかく、子どもが文学作品を読む意義という観点から、あまり意味がないのでは・・・。そんなあらすじだけ読んでもねぇ・・・。どうせ、本物志向でないのなら、もう少し子どもが手に取りやすい装丁にして、文章も簡単にしてくれれば・・・。あ。やっぱり、西遊記で横書きっていうのも、古い人間にとってはちょっと違うなぁと思ってしまいますね。でもまぁ、どうしても一冊で読む必要があるなら、どうぞ。悪くはないです。

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飛んでった家

「飛んでった家」クロード・ロワ/著 長崎出版
 話としては、いたずらっ子の子ども達が、両親の留守中に家の中のものを分解しまくり、それに怒った道具たちが、懲らしめるために、絨毯にのせて果てまで連れていく。さすがに子ども達が淋しくて帰りたくなった頃、道具たちもまた淋しくなって、家が飛んで迎えに行くという話。
 しかし、そんなあらすじが霞むくらい、文章が印象的。誰かが語っている口調で書かれていて、なんとなく、こじゃれた感じになっています。それが面白いなぁと思えばいいだろうし、読みにくいなぁと思う人もいるでしょう。フランスっぽいですよね。高畠 那生さんのカバー絵が、また、個性的な雰囲気をUPさせてます。

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ひげ地蔵

ひげ地蔵 木内 恭子/著 けやき書房
 色々なお地蔵様にまつわる心暖まる短編集。舞台は昔だったり現代だったり色々。絵の力もあるかと思いますが、非常にほのぼのしていて、軽いウイットもある感じで、私は楽しく読みましたが・・・・・。もしかしたら皆は地味って思うかも。それか、いい人ばかりで、幸せな展開ばかりで、ちょっとできすぎとか。たしかに、大人受けは良さそうです。まぁ、たまには私も素直にほんわかすることもある、ということで。

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おかあさんにおみやげ

 おかあさんにおみやげ つちだよしはる/著 あかね書房
 お父さんと兄妹(?)が自転車で散歩に出かける。お母さんは体調を崩して家で寝て待っているので、花を一本切って、お母さんのお土産にもって返ろうとするが、途中で転んでしまい、花の茎を折ってしまう。けれどもお母さんは喜んでくれた、というおはなし。まあ、特に・・・感想はないです。う~ん、普通に・・・大丈夫ですかね、このネタ、もう書かれてないか心配になるくらいです・・・。

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ドラキュラ・キューラに気をつけろ!

ドラキュラ・キューラに気をつけろ!  山口理/著 文溪堂
 ドラキュラが日本に移住してくる。人間を油断させようと、愛想良く挨拶したりして、奥様のアイドルになるが、食事が食べれなかったり、スポーツの誘いを断るので、すっかり嫌がられてしまう。ある日、生意気な女の子に出会う。そして大晦日の日、いつも小憎たらしい女の子が、「お母さんが帰らない」と泣いているので、一緒に探してあげて、友情がはぐくまれる。
 軽く読めて、まあまあ安定した印象を受けました。アイディアとしても、まぁ普通かな。可愛くまとまってるな~と思いました。

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けしけしキングがやってきた

「けしけしキングがやってきた」 にしざわきょうこ/著 草炎社
  一昨日読んだんですが・・・、主人公の弟が、飼っているカタツムリを踏んでしまいます。もう、この時点であかん。そんで、その足が気持ち悪いと言って弟が泣いてるんですよ。お前らカタツムリの命をなんやと思てんねん!!(怒) 飼ってる可愛いカタツムリを踏んで気持ち悪いとは何事や(怒) 可哀想やろう!命を何だと!! そして、その気持ち悪いもの(って言うな!!)を、けしけしキングに消してくれと頼むと、けしけしキングは弟の足ごと、体ごと消してしまう。いなくなって分かる弟の大事さ。そして、けしけしキングの体内に入ると、中に飲み込んだ弟とカタツムリがいて、最後、皆出てきて元通りなんですけども。なんかね。いいのかね。古い人間で結構ですよ。この話を通して、何を表現したかったのかしら。命の大切さかなぁ? 確かに途中で改心したのかもしれませんが、それにしても・・・。私には、この表現の仕方は、受け付けられません。だって、カタツムリ、飼ってましたもん・・・。
 長野県の読書感想文の課題図書だったらしい。どこかで、好意的な書評も見たような気がします。ですから、平気な人もいるのかも。
 

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大迷宮

 大迷宮 横溝正史/著 ポプラポケット文庫
 装丁が・・・・(-.-;) これ、ものすごい大まかに言うと、乱歩みたいな感じなのに、この可愛い絵ってのは・・・。おかげでサーカスに髑髏みたいなお爺さんに地下迷宮まで出てくるのに、雰囲気がー・・・。話はミステリーと言うほど論理的な謎はないので、サスペンスって感じかな。まあまあ。そんな無茶苦茶面白いという程でもないかな。

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東京の赤い雪

「東京の赤い雪」漆原智良/著 フレーベル館

 戦争の話は…、重い気分になる訳で…。タイトルの表している意味が分かる場面が、うわ嫌やなーと思いましたね。んー。疎開先くらいは、漠然と皆助け合ってたのかなぁと勝手に思っていたので、こんな地元の人と、疎開してきた人の間に溝があるなんてね…。しかも先生までなんて!! でも、暗い辛いばっかりの話ではなくて、妹さんのまだ小さくて何も知らされてない状態で、無垢な当たり前の優しさを向けてくれるシーンが、印象的でしたね。
 どこにどんな音楽を入れるとか書いてあるので、口演のテキストとして使えるようです。しかし、これを口演するって・・・。相当長いですよ・・・?(-.-;) 何分位になるんでしょうね・・・すごい・・・(@_@) これはもう、きっと、本職の方がいらっしゃるんでしょう。うん。音楽とかついたら、この分数でも、子ども達はついてくるのかなー。いいなぁ。おはなしだったら、絶対無理ですもんね。何歳位から何人までいけるのかな。一学年くらいの人数はいけそうな感じしますけども。色々な活動があるんですね~。

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ぷぷぷうプウタのすてきなみみ

 子ブタのプウタくんは、他の皆は聞こえない小さな声が聞こえるようになる。何かなぁ、宇宙人?と思っていたら、トンコちゃんが、「詩人は普通の人が聞こえない音が聞こえるんだよ」と言ってくれて、嬉しくなる。でも、実は、コネ済みの声が聞こえていたのだった。ちょっとガッカリするが、お母さんに、かすかな自然の音に耳を澄ます人が詩人なのよ~と言われて、お母さんて詩人だな~と思って終わり。
 私が書くと、どうにもこうにもですが、ラストの終わり方がとてもしっとりしていて、じんわりきます。それまでの話は特にこれといってひっかかるものが無かったのですが、ここにきて、く~~っ、捨てがたい。さすがです。

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バスの屋根の上で

「バスの屋根の上で」白木 惠委子/著  けやき書房
 実話を元にした創作童話だそうです。大雨で、観光バスが濁流に呑まれて、バスの屋根の上に皆登って、助かったということがあったそうです。お年寄りの方々も多かったのに、持てる知恵と勇気と、助け合いで頑張ったというお話。確かにすごい。本当に良く、1人の犠牲者も出さなかったのが不思議な位。しかし・・・こういう本はどう捉えたら良いのでしょうか・・・。実話を元にした創作だとは後書きで書いてあるのですが・・・じゃあ創作? 創作だったら、作者の独自の世界観とか、表現力とかそーゆーのも考慮に入れなきゃなのですが、別にそういう目的で書かれてないと思うのね。かといってこの間、ノンフィクションでも、児童書である以上、一分の無駄のない磨き上げられた文章でなければならないとか先生言ってたし・・・・。今回、どうしたらいいのかしら・・・。災害の本にする? うーん。素直に「ほぉぉぉ、すごいなぁ」と思っただけに、どうしたら良いのか難しいなぁ・・・・。

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赤いカブトムシ

「赤いカブトムシ」那須 正幹/著 日本標準
 日本標準って、教材を作っている会社のようですが・・・、急にどうしたんでしょう、絶版の本の掘り起こし??
 昆虫採集が趣味の男の子が主人公。標本作りなんて、虫が可哀想とか気持ち悪いとか周りに言われていたのに、珍しい赤いカブトムシが見つかると、新聞社が取材に来て、急に皆に注目される。気が付くと、赤いカブトムシをトルコとだけに執着するようになる。全然見つからなくて、ふとラッカーで塗ってイタズラしたら、それを周りが本気にして大騒ぎ。もう誰も信用してくれないぞ!と怒られる。そして、ラスト、本当の赤いカブトムシを見つけるが、それは手の届かない場所にいた・・・・。
 最初の、昆虫採集の部分が詳しくて、なかなか楽しかったのですが、ラストのほろ苦さが苦すぎる・・・(/_;) 苦い苦い。てゆーか、兄ちゃんもだまされんなよ、そんなイタズラに・・・。どうでしょうね。あとまぁ・・・挿絵が趣味じゃないわ・・・。な、なんか、ホラー?と思ってしまいました。だから余計にラストが堪えるのかも。

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かいとうドチドチびじゅつかんへいく

「かいとうドチドチびじゅつかんへいく」柏葉 幸子/著 日本標準
 かいとうドチドチは盗んだものと交換に嬉しいモノを置いていってくれる怪盗。盗んだ印に、かいとうドチドチと編み込まれた靴下を置いていく。あるひ、絵の中の天使が盗まれた。疑われるかいとうドチドチ。天使を探したら、ずっと絵の中でつまんないと言う。そこでかいとうドチドチは、偽の絵を送って週一くらいに天使達はドチドチの家に遊びに来て、奥さんと2人暮らしだったドチドチも楽しい暮らしで幸せ。というお話。
 可愛い楽しいお話しでした。字数も多くないので、低学年から読めますね。
 

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オバケだって、カゼをひく!

オバケだって、カゼをひく! 富安陽子/著 ポプラ社おはなしフレンズ
 男の子が迷い込んだ森に、オバケ専門の診療所があった。覗いてみると、人間に化けて元に戻れなくなったキツネを診療していた。それからのっぺらぼうが来たり、鬼にワクチンを打つため、鬼をおびき出す囮をさせられたりする。
 もうちょっと面白いかと期待したので、その分、ちょっとガッカリかも。オバケが題材なら、もっとびっくりするようなことが起きるかと思ったのに。でも、挿絵も可愛いし、ウケるような気はします。

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虎よ、立ちあがれ

「虎よ、立ちあがれ」 ケイト ディカミロ/著 小峰書店
 母親を亡くした男の子が主人公。父親が辛くて母親の話をするな、もう泣くな、と言ったために、男の子は感情を封じている。けれど、転校生の女の子と出会ったり、町のちょっと悪い奴が、森でトラを飼っているのを見つけて、逃がしてあげたりすることで、自分の心も解放され、悲しみと向き合い、一歩踏み出した、という感じ。
 悪くはないけれども。別に、手応えもない、という感じ・・・・。内容と、ほわほわした挿絵が合っているのかどうか・・・・。

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チャーリー・ボーンは真夜中に

チャーリー・ボーンは真夜中に  ジェニー・ニモ,/著 徳間書店
 男の子が実は魔法の血筋で、ある日、写真を見るとその時の音が聞こえてくるという能力に目覚める。魔法学校に行って、友達ができ、ある写真をきっかけに、友達にまつわる昔の秘密を知り、友達を助ける話。
 あの・・・簡単に言えば、ハリー・ポッターを面白くなくした感じかな。ハリーと違って、出生の秘密もそんなに華々しくないし・・・・(親が駆け落ちした程度)、登場人物が多すぎて誰が誰か訳分からないし、どうも、話の展開が現実的に可能なレベルの出生の秘密だったりして、魔法の世界の話の割には地味でつまらない・・・。キャラも悪く言えばキャラ立ちしてない、良くいえばアニメっぽくキャラ立ちさせてないというか・・・・。まぁ、好みの問題かな・・・。

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北から南へ―スラトコフの動物記

「北から南へ―スラトコフの動物記」ストラコフ/著 福音館書店
 面白かったですよ、最初の三話ぐらいまでは(笑) 西欧の森で自然と共に生きる猟師さんの暮らしを舞台に、色んな動物、猟犬を描いています。確かにすごく深いし、平和や美しい世界の素晴らしさとか伝わってくるし、申し分ないんですが、しかし、それを延々一冊読み切る程には、私の心が美しくない(笑) 格調高すぎて・・・、綺麗すぎる水には魚は住みにくいですよ(^_^;) でも、自信を持って人には勧めることができますね。

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蝙蝠館の秘宝―名探偵神津恭介〈2〉

「蝙蝠館の秘宝―名探偵神津恭介〈2〉」高木彬光/著 ポプラポケット文庫
 まあまあ普通でしたね。少年が不思議な恐ろしい事件に巻き込まれ、名探偵が現れ、ちょっと活劇が入り、最後に解決。乱歩よりはソフト。この間読んだ金田一と似たような感じかな。でも、そこそこミステリとしての整合性はあります。

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荒野のマーくん

「荒野のマーくん」花形みつる/著 偕成社
 前に読んだ「沈黙のはてに」に比べて、どーよ、日本の子供の呑気さ加減は(苦笑) これだけで読めばまあまあサラッと楽しく読める本なんですけど、何しろ、あれと同時期に読んでしまっては、もう本当に申し訳ないって感じですよ。この程度で苦労もくそもあったもんじゃないですよ。
 主人公の男の子の家に、父親の隠し子だという女の子が来て去っていく。母親は怒って実家に帰り、父親と2人家に残される。初めは好き放題して遊んでいたが、お金が尽きて、家事をしないとどうしようもなくなり、1人でゴミを出し、ゲームを友人に売ったり、必死でお金を工面したり頑張る。コミカルでサラッと楽しく読めます。それだけかな。結局なんにも解決してないラストですね~。しっかりしろよ、親。

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カカオ80%の夏

カカオ80%の夏カカオ80%の夏

著者:永井 するみ
販売元:理論社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 主人公は高校生。恋愛依存体質の母親と2人暮らし。放任されている。愛情がないという訳ではない。周りの同級生の話題に興味が無くて、浮いている。そんな中、大人しい女の子と多少話す程度。その子が、急に「一週間合宿みたいなものに行ってきます。心配しないで」と書き残して、消えてしまう。気乗りしないまま、探し始めるが…。  ミステリという意味では、すごく正統的。普通。どっかで読んだことあるかも…なくらいのネタ。破綻無く、キレイに組み立てられていて好感が持てます。ただ、昔からの知り合いのバーのマスター(といっても30前くらい)のキャラクターが掴みきれない…。年もよく分からん。風貌も分からん。恋心があるのかないのか、本当ならもっと萌えてよさそうな関係なのに、相手のイメージが湧かないので、萌えられない…。  まあまあ。でしたね。

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ボーイズレポート

「ボーイズレポート」ケイト・ブライアン/著 理論社
 感じとしては、ジャクリーン・ウィルソンみたいな。アメリカのハイスクールの恋物語ですが…、これはねぇ…、この出てくる男の子を好きになって、主人公に共感できるかどうかが鍵かなぁ。
 ミーガンは男の子が苦手な女の子。両親が外国に転勤になったために、アメリカに残るために、親の友人宅にお世話になることになったのですが、そこの家は七人兄弟がいた…。
 で、その兄弟の1人が学校一モテモテな男で、一目惚れ。か・・・簡単すぎる…。全然、男苦手ちゃうやん…。しかも、この男がめっちゃフレンドリーというか、思わせぶりな態度を取るので、ますます舞い上がる。ここで共感できれば、この本、楽しく読めると思うのですが…、あいにく全く私の好みではない!! 我慢して読んでいると、彼には学校一の美女の彼女が。おー、どっかで読んだことあるなーこの設定(笑)
 で、女の子が同居しているということと、元々の八方美人ぶりに怒っていた彼女は、彼とケンカしてゆく。それに巻き込まれていく主人公と、普通に仲良くしてくれるのはその彼の弟だった。
 なんでこんな男が好きかなぁ、ああやっとたいしたことない男だと分かってきたかなと思っていたら、弟にキスされて、「私が好きな人はこの人だ!!」って、えーーーーー!!! ちょっと待てよ!! なんというか、いきなりそこまで飛ぶなよーーー!! 恋愛物って、「好きかも?」「好かれてる?」な、ドキドキが楽しいんじゃないの? もっとこう、胸がきゅーんvで、どうやったら振り向いてくれるかな~とか、苦労は無い訳? これじゃ、タナボタやん!! ま、そのような話がお好きなら結構ですよ…。 

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フシギ伝染

「フシギ伝染」板橋 雅弘/著 岩崎書店
 YA!フロンティアというレーベルを新しく作られたようですね。・・・・うーん・・・。短編連作です。まず、女の子が奇妙なおばあさんからやかんを買います。こすると願いを叶えてくれるとのことで。主人公の女の子は、成績も良くてモテモテのお姉ちゃんが大好きで羨ましい。さて、お姉ちゃんにやかんの話をして、貸してあげる成り行きに。すると後で、やかんがそっと教えてくれる。お姉ちゃんの望みは、「妹みたいになりたい(妹は絵が上手い)」だったよ、と。
 で、次の短編は前の話にチラッと出てくる同級生に引き継がれる。UFOを空にみて、追いかけて立ち入り禁止の森に入り、カケラを拾った男の子。(この話はちょっとひねり無いですよね…(-.-)) それから、危篤のおばあちゃんの魂と出会い、お別れをする男の子。(これもちょっとありがちか…(-.-)) その子とぶつかって、女の子が幽体離脱して、離婚したお母さんに会いに行く話。(多少ありがちか…(-.-)) 最後は皆集まって、クローン人間を見に行って、ギャーーーッッで終わり。
 ん…、読んでてあんまり…確かに非現実的なモチーフで出来てますが、不思議というか、ミステリアスな引き込まれるような魅力は感じなかったので…。挿絵も…、私の中で不思議話というと、艶っぽさがあるのですが、この本はわりとカサカサした挿絵で…、本を読んでる自分の気持ちを高める働きにはならなかったなぁ。好みの問題かもしれませんが。あくまで私は、ね。連作という作りも、最後…、何かそれまでの短編が収れんして大オチがあるのかなと期待したら、まぁ皆集まって肝試しに行った、という…、ちょっと期待しすぎたのが悪かったかな…。うーん。

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心を育てる偉人のお話

「心を育てる偉人のお話」 ポプラポケット文庫
 これは…これ読んだだけではほんのさわりしか分かりませんよ~(-.-;) 偉人1人あたりのページ数が3~4ページくらいです。エピソード集というか・・・これだけじゃぁ、誰が何したかでせいいっぱいです。偉人伝の面白さって、何をしたかだけじゃなくて、そこに至るきっかけとか、努力とかじゃないでしょうか? 誰が何をしたか、辞典的な使い方ならできますね。

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ボブとリリーといたずらエルフ

「ボブとリリーといたずらエルフ」 エミリー・ロッダ/著 草炎社
 エミリー・ロッダなので、多少期待しつつ…、あの~ボブの家にエルフが突然湧いて出て、家中キレイに片づけたり、ボブの髪の毛を巻き巻きにしたり、と、好き勝手にするものだから、ボブは大弱り。図書館でエルフの本を借りてきて、退治法を実践しようとするが、隣のリリーさんに「それはもう効かない」と言われる。実はリリーさんの家にいたエルフが、飛び火してきたのだった。丁寧に言えば分かるというので、ボブは丁重な依頼の手紙をエルフに書き、以来、エルフと仲良く楽しく暮らす。そして、それが縁でリリーさんと結婚する。
 軽くて可愛いお話しですね。ほわほわした気分になれます。一ヶ月後、思い出せるかどうかは、分かりませんが。あ、オーストラリアのなんかの賞をお取りのようですね。ちょっとびっくり。たーだ…、これも個人的に絵が…。なんか…あの…、これは…味があると言うのか、ヘタウマというのか、良く分かりません…。甘くはないという点は長所と言えると思いますが…。草炎社の本って、どうも絵がちょっと…合わないと思う事が多い印象が…。雑に…見えるんですよね…。(この間出た写真の絵本は、キレイな写真でしたけども。) なんか…、このモスグリーンのバックが、のっぺりしてて、地味に感じます。この話って、モスグリーンのイメージ、あんまりないんですけど…。それが狙いで、味なんだと言われれば、あぁそうなんだ、私の感性が間違っていたと言うしかないですが…。うーん…でも…、同じラフな感じでも、1ねん1くみシリーズの絵は、そうは思わないし…。どうなんでしょうね。芸術はよく分かりません。子ども達に受ける絵ではないような…。なんかね、エルフを必死で退治しようとやっきになるボブの形相が、マジで怖かったんですよ…。ところがですね、ちょっと気になって、原書をアマゾンで検索してみたら…、ギャーーーッッッ(゚o゚;) !! 原書の方がすごいーーーー!!(笑) えー!! これラストに結婚するんでしょ?! えー待って! 結婚?! 離婚の間違いじゃなくて?!(笑) この人と手繋いだりキスしたり…マジで…?(児童書ですからっっ(^_^;)) ま、まぁ、そこは置いとくとして、原書のイラストの方が丁寧さを感じますし、エルフも魅力的です。このまま使えば良かったのに。お金がかかるのかしら? 大人の事情はよく分からない…。

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みずたまぴょんがやってきた

 「みずたまぴょんがやってきた」斎藤洋/著 理論社
 うーん。斎藤洋さんって、ルドルフとイッパイアッテナの方ですよね? 今回のは一体何が狙いなのか? あの~異世界のパラディアという世界に、いきもの(フィグルと呼ぶらしい)が住んでいて、それはこの世界で言う人間みたいなのもいれば、オバケというか、変わった動物みたいなのもいる。主人公は、人間の男の子っぽい子で、水の玉(スライムみたいなもの)を拾う。迷子らしいので、一体これは何というフィグルなのか、色んなフィグルに聞いて回るお話し。むーん。ポケモン大図鑑でも見ているような気になりました…。このフィグルが面白いかどうかにかかっているお話しかなーと思うのですが、あいにく、そんな…、面白さとかオリジナリティとか感じませんでした…。絵が…可愛くなくて、あまり好きなタイプの絵ではないので、余計かもしれませんが。シリーズものみたいですので、今回は顔見せみたいなもんで、このまま巻が進むと、話が展開していくのかもしれません。でも、この一冊だけでは、ちょっと物足りないかな。

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ナガサキのおばあちゃん

「ナガサキのおばあちゃん」高橋 克雄/著 金の星社
 戦時中の日本で、ごく普通の1人のおばあちゃんが孫と住んでいた。孫の両親は中国にいる。その家には軍人さんも居候していて、その交流も描かれる。途中で孫は中国の両親の元へ行く。おばあちゃんは、いつか孫と子供が帰ってくることを1人で待ち続け、家を立ち退くように言われても、動こうとしない。とうとう、軍の命令に背く人間として処罰されそうになるが、人の気持ちの分かる暖かな軍人さんによって励まされる。そして、長崎の物語の最後はあの日です。
 実際にあったことだそうです。戦時下の一般の人の暮らしがよく伝わってきます。ただ、残念ながら、ノンフィクションを比べる時には内容では甲乙つけがたいので、やはり、文学としてどうかということになってしまいます。内容では、日本の戦争や外国の内戦、病気や障がいをもつ方の話、ペットの可哀想な話、災害にあった方の話、その他色々、そりゃあもう毎週毎週山のように出版され、どれも大切なお話しであることに変わりはないため、全部入れてたらキリがありません。どれだけ文章が優れているか、まずそれが第1選考になってしまいますね・・・。でも、著者の思いが伝わってくるのは、文章の上手い下手とは関係なく伝わってくるので、辛い所ですね。

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ハキちゃんのはっぴょうします

「ハキちゃんのはっぴょうします」薫くみこ/著 佼成出版社 おはなしドロップ
 挿絵がつちだのぶこさんなので、めちゃめちゃ楽しそうに見えるんですが、内容は普通でした。学校で1人1人発表しなくちゃいけなくて、そこにちょっと変わった男の子がいて、虫眼鏡で何でも見ると違うものが見られて面白いとか、不思議なモノが見つかったりするんです。ちょっと前に読んだので細かくは覚えてないですが・・・。感性が合う人なら面白いと思うかも?

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せかいでひとつだけのケーキ

せかいでひとつだけのケーキ あいはら ひろゆき/著 教育画劇
 スマヲタとしては、思わず歌ってしまうタイトルですが(^_^;) 非常に心暖まるお話しで、個人的には苦手です。心が汚れていてすみません。
 兄と妹の物語。兄はお母さんの誕生日だかに大好きなケーキを買ってあげて驚かせようと考えます。しかし、その日に限って妹のお守りを頼まれてしまい、ケーキ屋まで連れて行くはめに。バスに乗ったら、ピンポンを押したいとダダをこねる妹。間違って押してしまう妹。怒ったら泣く妹。ケーキ屋に着いたら、飴が欲しいとダダをこねる妹。この辺りの妹のウザさは、本を読む手が震える程すごいです。うちの弟がこんなことした日には、しばいて黙らせます。てゆーか、それが分かってるので、私にダダをこねたことなどありません。それよりもまず、私に母にケーキなんて買ってあげようなどという発想はないけどね・・・。
 歩くの疲れた、と泣く妹にキレた兄が、放って先に進みますが、やっぱり気になって、連れに戻ります。妹も、自分で歩く気になります。バスから降りたら、お母さんが迎えに来てました。(いつバレたんだか。母は何でもお見通しか。)ケーキがつぶれてても、大喜びのお母さんでした。
 私にはいい話過ぎてなぁ・・・。これは子どもが読んで楽しいのだろうか? 親が喜んで子どもに読ませそうではあるけど・・・。プレッシャーだな・・・こんな風に親に接しないといけないのか・・・。いや、優しい素直な子どもなら、感動するのかもしれない。私は、自分の優しくない加減を改めて認識しました。兄が可哀想なので、妹をもうちょっとちゃんとしつけてやって下さい・・・>親 初めてバスに乗ってケーキを買いに行くドキドキとか兄妹愛より、妹のわがままっぷりしか印象に残ってない・・・。

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チイスケを救え!

チイスケを救え! 三輪 裕子/著 国土社
 いい話なので、冷めた人間の私には辛い。男の子が主人公。友達4人で犬を拾って、4人で育てようという話に。1人の女の子の家でひきとったが、案の定主人公は面倒くさくなって、犬のことを避けるように。ところがこの犬が怪我をして、治療費が23万円かかることに。自分の行いを反省した残り3人が、なんとかこの治療費だけでも自分たちで工面しようと、お小遣いをため、クリスマスもお年玉も全部前借りして諦め、それでも足りないので、募金活動をする話。
 自分が養われている立場だというのに、親の意向に反して自分たちだけで、犬一匹の命をかかえようなんて、百万年早ぇーよ、と、物心ついた頃から思っていた可愛くない私としては、「最初からその位覚悟しておくべきだろう」というスタンスをどうしても拭い去れない。そんな理屈を飛び越えて、捨てられている犬を見て、放っておけなくなる方の為の本。好きなマンガを諦めるというエピソードも、そもそも小学生の時なんてマンガ買うお金すらもらえなかった私にとっては、「いいなぁ~いつもは買えるんだ・・・」と僻み根性が爆発。今の子ども達の気持ちになって読むのは本当に難しい。
 しかし、ペットモノにありがちな、過剰な感傷的なエピソードとかはなく、展開も無茶なモノはなく、素直にフンフンと読めたし、男の子の世話が面倒になる気持ちとか、反省して頑張る気持ちとか、(あいにく私が優しくないので共感できないけれども)、変にイイ子ぶってるみたいなこともなくて、良かったです。よくできてる話だなと思いました。ちょっと周りの大人達が物わかり良すぎ?とは思いましたが(^_^;)。この手のテーマが好きな方にはお勧め。学校の朝の30分読書とかにお勧め。感想文を書く時とか。

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バレリーナの小さな恋

バレリーナの小さな恋 ロルナ ヒル/著 ポプラポケット
 田舎の女の子がオペラ座のバレリーナ学校に入って、厳しい練習をする。ルームメイトの先輩や、画家の男性との交流。いじわるな上級生。素敵な先輩(男)に助けてもらって、淡い恋の予感。休みに故郷に帰って、幼馴染み達との交流。バレエに対する夢と、その厳しさ、そして淡い恋の物語。
 思いっきりベタなので、好きな人はハマるでしょう。でも・・・バレエという芸術の素晴らしさが、あんまりこの本からは伝わってこないんですよね・・・。まぁ、この手のテーマなら、山岸涼子のアラベスクの方が何倍も面白いと思います。バレエの美しさ、そこに至るまでの鍛錬も伝わってくるし。何より、ミロノフ先生は最高だし(笑)

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環境問題のウソ

環境問題のウソ 池田清彦/著 筑摩プリマー
 池田清彦さんって、まあまあ有名な人ですよね? 4コママンガみたいな感じのを見た事あります。
 二酸化炭素排出を抑えないと温暖化になる、というのはウソ。とか、そういう一般常識っぽくなっている事の反証が書かれています。しかし、そこはかとなく漂ってくる、胡散臭さ(笑) 何かね、都合良いんですよ。
 本のテーマは、世間で報道されていることを鵜呑みにするなということなので、案外裏テーマは、この本で書かれている事も鵜呑みにするなということかもしれません。環境問題について初めて勉強する人には勧めません。

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さくら、ひかる。

さくら、ひかる。 小森 香折/著 BL出版
 いや、いいと思うんですけど! だってハッピーエンドじゃないんですもん!!! ひどいよ~~。
 先週読んだので内容はきっちりは覚えてないんですが、設定としては、桜の精と、それを守るものと攻撃するものがいる世界があって、主人公の女の子は桜の精を守る力がある家系だったらしい。桜の精が瀕死になって、夜ごと不思議な夢を見るようになり、怪しげな男の姿が現れる。
 それでクラスに不思議な雰囲気の男の子がいて、バラしてしまうと、その子が桜の精の化身?だったという。で、何故かいきなり彼女は彼に恋に落ちるんですよ。まあ、人を好きになる時なんてそんなもんだと言われればそれまでですが、本当にいきなり! ええっ?なんで?どこで? そして、彼女が桜を助けると、彼は桜に戻ってしまうという・・・・。え~~、そんな千と千尋の神隠しみたいなラスト嫌~~。桜の精だけ抜けて、彼は普通の人間に戻ったとかでいいじゃない~~。ひどい~。
 文章が、もうすこし書き込まれてた方が歯ごたえがあって良かったかな~。好みの問題の世界でしょうけど。土蜘蛛のお兄さんも、もう一ひねり設定があって、内面が複雑だったら~~面白かったのにな~。後はなんかこう、インパクトですよね。感動して覚えてしまうような一文が欲しかったな~。贅沢な注文かな? 読んでるとどんどん欲が出てしまいました。

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勇太と死神

勇太と死神 立石 彰/著 講談社
 これ、新人賞をお取りになったんですね。新人さんかぁ~~。新人さんでこの完成度なら、すごいかも。(偉そう?)
 勇太は今時天然記念物な元気で正義感に溢れる活発な子。イメージ的にキャプ翼の石崎君みたいな感じ。クラスに拗ねたような男の子がいて、嫌がられている。どうやら病弱で学校を休んでいるらしい。先生に友達になってくれと頼まれてノートを家に持っていく勇太。本当はそんなに悪い奴じゃないと思った勇太は、嫌がる男の子に果敢にアプローチ。
 ここまでは普通の世界の話だが、なぜか勇太には死神の姿が見えるのだ。男の子に死神が近づくのを追い払う勇太。そんな明るい勇太だが、両親は離婚していて、父親が近づいてくる。ここの夫婦は一体なんで別れたんだろうか? 死神は男の子の父親や勇太の父親に取り憑き、ひどい振る舞いで2人の気力を削ごうと攻撃してくる。
 勇太は男の子が亡き母のピアノを弾く事が生きる喜びになることに気が付き、合唱コンクールで弾かせようとするのだが・・・・、てな感じ。
 そこそこ面白いのですが、ところどころ「なんで?」と思う箇所があるのが、気になりました。死神が、結構ひょうきんな所があるので、怖いんだか怖くないんだか、態度を決めかねてしまいました。評価が辛いかなぁ・・・。面白かったのは、音楽の先生のキャラクターですね! キャラ的に筋が通ってて深みを感じて、彼女がどういった教師人生の中で、あの考え方に至ったのか、興味があります。
 最も読んでて乗り切れなかったのが、・・・・この言葉は関西のどこの地域なんだろう・・・。そしていつの時代だ・・・。じゃりン子チエちゃんと同時代だとか書いといてくれれば、そういうもんかと思うのですが・・・・。

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ろばのじいさん

ろばのじいさん 阿部 正子/著 岩崎書店
 まあ、好き嫌いかと。保育園の男の子が、引っ込み思案で友達ができない模様。そこにロバが現れて、一気にファンタジー空間? ロバに乗っていくと、次々に動物たちが現れて、乗せて欲しいとたのみます。あの~、てぶくろとか、ガンピーさんのふなあそび風ですね。で、楽しかったねで良かったのに、この話のオチは、焦らなくてもそのうち友達ができるからのんびり成長しようね、みたいなオチ。そんな作為的な部分が私はいらないと思ったので。だって・・・主人公、何にもしてないじゃん! ぼやーっと待ってたら、ロバが遊びに来て、動物が来て、友達ができるなんて、そんな上手い話・・・幼稚園の頃でもなかったよ。保育園の年の時くらい、頑張ればいいのに。大人になったら、もっと難しいのに。
 私はそう思うけど、以上のようなテーマの本が必要な時は使えばいいんじゃないでしょうか。

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レオンと魔法の人形遣い

レオンと魔法の人形遣い アレン・カーズワイル/著 東京創元社
 大分前に読んだから細かくは忘れたんですが・・・、小学生のレオンの担任に、魔女みたいな変なおばさんがやってきて、いきなり縫い物ばかりさせられるんです。レオンは不器用なので目を付けられて大変。で、その先生は奇妙で、教室にでっかいトランクを置いてて、中を見せてくれない。レオンがこっそり手を入れてみたら、中には使い古したパンストが・・・。クラスの裁縫レベルが上がると、先生はぬいぐるみを作らせ始め、出来上がったら没収するので、生徒は一体人形をどうしているのか不気味に感じる。レオンはムカついて必死で練習して、最後の課題に先生にそっくりのぬいぐるみを作る。すると、ぬいぐるみを使って先生を操れるようになってしまった。というので上巻が終わり。話の展開遅っ。上巻はひたすら不気味な先生の理不尽な命令にレオンが困って終わり。下巻は、人形を使って、レオン達が先生の体を操って、くっだらない復讐をして、最後、先生がぬいぐるみを何に使っているのか判明して、最後どうなったんだっけ? 忘れてしまった・・・。
 なんだろ・・・、読んだ後に思った事は、だから何?って程度。先生にくだらない仕返しして喜んでる姿なんて、まぁスカッとするかもしれないけど、虚しいです。時間を費やして読む価値を感じません。
 1つ面白かったのは、レオン君はタクシー通学なんです。で、毎朝来た運転手さんに出身国を聞いて、その答えでアフリカの地図を制覇しようという、遊びをしているんです。これは楽しかったです。

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ぶた公園に集まれ!!

ぶた公園に集まれ!!  ばんひろこ/著 文研出版
 この本は・・・胸に刺さる・・・。あの・・・割に字の大きな2,3年向きくらいの本なのですが、女の子の転校生がやってきます。なんか頭の悪そうな派手なお母さんがくっついてきて、「隣の学校でいじめられたから、こっちに転校してきたから、よろしくね」などと全く無神経な事を言った挙げ句、先生の静止も聞かず物を子ども達に配り始めます。この女の子は気の毒だなぁと思ったのも一瞬、この子の性格もウザイ。主人公の男の子がお姉ちゃんからもらった大切な消しゴムを持っているのですが、忘れたから貸してと言われて貸したら、返してこない。「間違って家に持って帰った」だの何だのと言って、さっぱり返さない。その内、お母さんが怒鳴り込んできて、「うちの子を泥棒扱いした! たかが消しゴム位で!」「これでいいんでしょ!」と違う消しゴムを押しつけて帰ってしまう。う~ん、この親にしてこの子あり。ただ、ちょっと違うのは、この親は気が付いてないバカだが、この女の子は確信犯だということである。
 この一章が終わると、次はジャイアン的な男の子が出てきて、この子もうっとおしい言動をする。何が嫌って、こーゆーのを読んでると、私は年甲斐もなく本気でムカつくのです。10分くらいものすごい機嫌が悪い。目の前にいたら、叩きそうだし、子どもの頃だったら、顔から地面に突き倒していたことだろう。
 まぁ、最後はなんとなく、それはそれなりに子ども達の中で交流が出来てきて、終わりなのですが・・・・。分からない。今の子ども達の現状はこんな感じなのかもしれない。しかし、こんなむかむかするような話をわざわざ本で読まなきゃいけないことなのか? 免疫になるってこと? こーゆーのをリアルな描写というのかな。てゆーか、リアルな描写をしている事が良いことにつながるのかな。分からない。分からないけど、読書の楽しみって、こーゆーことじゃないと思う! 少なくとも私にとっては!! 桐野夏生のグロテスクを読んだ時、あれもかなりきつかった。人間の特に女という存在の最も汚い部分をえぐってて、本当にリアルですごかったけど、あれは面白かった。違いは何なんでしょう・・・・。分からない。ただ1つ、言えるかな・・と思ったのは、この主人公の男の子は傍観者だったってことかな。女の子のことも、されるがままで終わった。男の子にだって、やられるばかりで、そのうち周りの男の子からいじめっ子は疎まれて、主人公の子は心配してた。なんか、自分から周囲に働きかけたり、それが相手の心理に影響を及ぼしたり、っていう、直接的な物がなかった。成り行きに任せて眺めていて、上手い事転がってきたから、触れてみた、みたいな。それを写し取ったような物語でした。あの女の子がああなった経緯が書かれた女の子が主人公の物語なら、読んでみたいかもしれない。
 しかし、タイトルが内容のテイストと合ってないような気が・・・。

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ソレイユというなのふしぎな子

ソレイユというなのふしぎな子 さかきかずこ/著 草炎社
 草炎社なんて聞いた事ないぜ、と思ってHPを調べたら、出てくる読み物、ことごとくどこかの県の読書感想文推薦図書に選ばれている。・・・うーん・・・。私が偉そうに全国の親御さんに何か1つ言えるとしたら、読書感想文推薦図書には手を出すな、ということです。ウソだと思うなら、読んでみればいい。
 さて。この本ですが、男の子が動物公園に遊びに行くと、どうやらそこは潰れるらしく、動物の引き取り手を捜しているらしい。男の子はイルカの宝物を落としたので、さがしていると、ソレイユという女の子が現れ、ここからファンタジーに突入。イルカに乗って浜辺に行って楽しく遊んで、宝物を探し当てて、動物たちもこの浜辺で仲良く暮らすことになって、現実に戻ってくると、おじさんが「動物たちの引き取り手が見つかった」とニッコリして終わり。
 ウサギは浜辺で生きられるんだろうか? まあ、そんなツッコミを感じつつ。フワフワした話ですね。テーマは何なんでしょうか。伝えたいこととか。一番文字で表現して、読者に体験して欲しかったシーンはどこなんでしょうか。フワフワした雰囲気を味わって欲しい・・・とかかな。

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れいぞうこのなつやすみ

れいぞうこのなつやすみ 村上 しいこ/著 PHP研究所
 冷蔵庫が突然海へ行きたいとストライキをおこすので、海につれていく。大活躍。家に帰ってきて、やっと働いてくれるかと思ったら、日に焼けて痛いから2,3日待てという。そして、ようやく元の冷蔵庫に戻った。
 普通に楽しい話。挿絵がパワフルで勢いがあるので、絵で楽しさが膨らんでます。

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ひとりぼっちのスーパーヒーロー

ひとりぼっちのスーパーヒーロー マーティン リーヴィット/著 鈴木出版
 主人公の男の子の母親は、躁鬱が激しいらしく、鬱になってどっかに行ってしまった。家賃滞納でアパートを追い出され、切羽詰まったヘック。友達の家のへそくりを盗んでしまう。そこで彼は考える。善行を積めば、良いことが起こるはずだ、と。あちこち探し回ったり、画廊で働こうとしたり、妙な友達ができたりという話。
 スーパーヒーローというの、アメコミに出てくるようなヒーローを指すらしく、そこでの用語なのか、妙な単語がいっぱい出てくる。精神的不安定な母親の状態は、ハイパータイムだったっけな・・・。「心を分子レベルで通わせる」とか、アメコミの世界では暗黙の了解の単語なのかもしれないが、よく分からない。日本で言えば、「強敵って書いて友」とか、「キレちゃって、スーパーサイヤ人状態」みたいな感じなのかな。とにかく、自分を鼓舞するために、自分をスーパーヒーローとして考える一人称を、面白いとついていけるなら、楽しく読めるでしょう。
 でも、基本的に、なんか結局ラストになっても、何にも問題は解決してないなぁという感じです。ちゃんとお話にはなってるとは思いますが、特にこれといって面白くは無かったなぁ・・・・。

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サル山のドカン

サル山のドカン オノ フミオ/著 ひくまの出版
 ボスざるのドカンは、自分の老い、下からの追い上げに不安を感じていた。若さを取り戻すため、動物園の他の動物を訪ねて、老いない方法を聞き出す。しかし、サルに合うはずもなく、その辺りのやり取りのおかしさがまず始めに。後半から、若さを取り戻そうなんて無理だ、という感じになり、彼は他の仲間のためになることをすることにより、人望が集まり、誰もが老いるのだから、その時は次に気持ちよく継がせようという感じで終わる。
 見るからに真面目なイラスト装丁なので、最初ドカンはすごく真面目ないい人かと思ってしまったのですが、実は若さに執着したり、下の者の気持ちも考えずにこき使ったり、と、主人公の性格のまずさが現れます。それが、妙にちゃんと描かれるので、いかがなものか。頂点に立ち、いずれ落ちるしかない者の悲しみや焦りを、こんな3,4年生向けの本で・・・子どもに読ませて・・・うーん・・・。主人公であるドカンと同化して物語り世界を生きられますかね。最初の色んな動物たちとのやりとりは、まあまあ、自分でコミカルに想像すれば楽しく読めます。最後、なんか年寄りの教訓めいた感じが、私は今ひとつ、子どもに勧めようとは思わなかった理由です。その辺は、読む人によって違うかもしれませんね。

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おばけのパトロール 

おばけのパトロール 山本 和子/著 PHP研究所
 アパートの管理人さんが主人公。そのアパートにオバケの家族が住み着いてきた。そこで可愛いおばけちゃんたちとの可愛い交流。ただ、オバケがいることがバレてしまい、他の入居者が怖がるので、オバケは去っていくのでした・・・。
 絵も話も可愛いです。でもねぇ・・ありがちかな・・・。何を表現したかったのかなぁと思います。可愛いの他に褒め言葉が見つからなかったです。もうあと一息って感じかな。

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おまもりドラゴン

おまもりドラゴン 山末 やすえ/著 草炎社
 もうこの出版社、選書対象外にして欲しくなってきました・・・。女の子が土の中から卵を発見します。それはおまもりドラゴンの卵でした。大切に温めていると、ドラゴンが生まれます。このドラゴンは他の人の目には見えない設定で、ドッチボールの時などにボールに当てられるのを助けてくれたりします。ケンカしていた友達を助けることもでき、友達が「ありがとう」、と仲直りできましたが、それもこれもドラゴンのおかげ。私の力じゃない・・・、私も頑張ろう、と思い、ドラゴンとお別れがあって終わり。
 また、眺め系ですね。本人も言ってますが、彼女は何もしてません。最後で自分も頑張ろうと思い直して終わりです。お話しとしてまとまっていることは否定しません。ただ・・・、これを読んで、1つの人生だったり経験を追体験した充実感を得られるでしょうか。人生につまずいた時、挫けそうな時、心の支えにできるでしょうか。子どもに物語を読んでもらう意義を満たしてないと思います。ドラえもんを読んで心の支えになるのは、ドラえもんが助けてくれるからじゃなくて、のび太がのび太なりに頑張ってて、失敗したってくじけたって、ドラえもんがそれを見守ってくれてるからじゃないでしょうか。最近、この本みたいな気持ちが前向きになってそこで終わり、の本が多すぎますよね・・・。そんなん、フロドが「指輪を僕が捨てに行きます」と宣言して終わり、みたいなもんです。この手のテーマが読みたければ、ラチとらいおんがあるので、そちらをどうぞ。なんか妙に厳しい書評になってしまいました。ここんところ、同じような本が続いていたので・・・思いっきりとばっちりです、すみません。この本一冊に限ったら、文章もそんなに悪くないと思うし、出てくる登場人物もすんなり受け入れられるし、眺め系だってことを除けば他には特に素直に読めたし、ここの出版社はなぜか読書感想文指定図書に入るようなので、それならこの本が良いんじゃないかな。

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きっとどこかの空の下で

きっとどこかの空の下で  三輪 裕子/著 小峰書店
 千絵は27才で、夢を追うか就職するかで悩んでいる。イギリスを旅行中、小学生の頃、家の離れに住んでいて、突然いなくなったおじさんの姿を見かけて、探す事にする。コッツウォルズ地方の村々を毎日探し歩くことに。昔、おばあちゃんの死のショックで不登校状態だった時に、そばにいて見守ってくれたおじさんに、千絵は深く感謝している。物語は、子どもの頃の回想と現在の友達と探す旅が交互に描写される。ラスト、おじさんを発見。おじさんは昔と全然姿が変わっていなかった。というのも、実はおじさんは・・・・。不思議なファンタジー風味で終わり。
 う~ん。普通に読める本なので・・・、好き嫌いの問題じゃないですかね。私は・・・なんだろう・・・すんなり読めるのですが、感情移入できなかったので点は辛め。何でだろう・・・。相性が合わなかったのかなぁ・・・。強いて言うと・・・文章がなんか説明口調だなぁという感じがして。「こういうお話しを考えたんです」と一生懸命書いている著者の姿を感じるというか・・・。後、村々を巡るんですが、今イチ外国を旅している楽しさが・・・。何のために犬を連れてたんでしょう? 別に一人旅でも良かったんでは? 外人も出てこなかったなぁ。あの、全編にわたって、理性的でしたね。別に雨の中探せとか、見つけたら泣いてハグしろと言いたいわけではないですが。そして、テーマは何なんでしょう? そして、児童書として出した理由がうーん、よく分からなかったですね・・・。

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イサナと不知火のきみ

イサナと不知火のきみ たつみや章/著 講談社
 すみません、FT苦手なんです~~(>_<) 古代日本が舞台で、海辺の村に住むイサナという女の子の話です。色んな神々がいて、それを奉っている世界で、死を司るのが不知火のきみかな。登場人物としては、その息子(竜)(もちろん人型の時は男前)とか、悪い神様に国を滅ぼされた男の子とか・・・。まぁ、皆さん読まれるでしょうから、特にここで細かくあらすじを控えておく必要はないでしょう。好きな方は、こーゆー設定とかで楽しめるんだと思うんですが、私はそこから苦手でねぇ・・・。すみません。シリーズ第一作で、これから続くそうです。

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ケイちゃん、ペダルをこいで

 ケイちゃん、ペダルをこいで  室積 光/著 小学館

 なんか見た事あると思ったら、都立水商!の人なの? 同姓同名の別人?
 え~、別に普通と思ってたんですが、アマゾンみたら、子どもさんが「面白かったv」と感想を書いてあって、こりゃ~書きづらいなぁ・・・(^_^;)
 あの~人生こんな上手い事いけば苦労はないやろ・・・というのが、ひねた大人の私の感想。ケイちゃんは、両親がリコン(ここをわざわざ片仮名にするセンスが、しゃらくさい、と私は思うが、深刻度が減ったように感じられて良いと思う感性の方もいるんだろう)していて、母親と暮らしている。しかし円満なリコンらしく、父親とも仲良くしている。夏休み、父親に北海道に自転車旅行に行こうと誘われる。そこで、父親から、父はカナダに行き、母親は再婚すると聞かされる。なぜ言わなかったと母親に対して怒るケイちゃん。しかし、次に会う時には、なんだか許している。それが血が繋がってるってことらしい。(えー、そんな簡単な・・・)
 後、北海道で、クラスの嫌な感じの男の子ともバッタリ。(挿絵のビジュアルが最悪) 彼は彼なりの親からのプレッシャーに悩んでいる。「辛い事があっても、ペダルをこぎ続ければ、ゴールにたどりつく」という、アドバイスをするケイちゃん。それだけのことで前向きになるクラスメイト。そして、意気揚々と帰るケイちゃん。

 なんか、ケイちゃんが両親の離婚や再婚、そういった事柄に、いやに理解があるのが、良いのか悪いのか・・・。その~~、なんかな。共感しにくいなぁ。軽い。浅い。悩んだり、訳も分からず反発したり無いのか。気持ちってそんなに簡単に割り切れたり、ふっきれたりするもんかな。せめて本は半年は心に残るものであって欲しい。先週読んだのに、もう、クラスメイトは何で悩んでたのか思い出せない・・・。

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ふしぎメッセンジャーQぼくのあぶないアルバイト

 「ふしぎメッセンジャーQぼくのあぶないアルバイト」斎藤洋/著 ポプラ社
 漫画と文章が交互に現れて、非常に読みにくい・・・・。挿絵なら読みませんからね・・・ついつい絵は飛ばしてしまうのに、一旦、戻らなくてはならない。そこまでして、漫画を入れる意味が分からない。なぜ、この話で漫画ページを作るのか。なぜこのシーンを絵にするのか。必要性が分からない。別に普通に書いても変わらないのでは?
 ストーリーも、あぶないアルバイト、というわけで、主人公は、アルバイトで中学生の女の子にメルアドを渡すべく、家に行くが、逆に捕まってしまい、問いつめられる。それが縁で、ネットでアルバイト依頼を受けようと、2人で組むことになる。人の家の犬の写真を取りに行くが、その犬は、シェパードで、その家でアクシデントが・・・というストーリー。なんか、心霊現象を使って、ほのぼのエピソードで終わってるし。これだけの内容で、一冊書くのは、あまりに内容が薄すぎないでしょうか。あんまり、楽しいって程のエピソードではないですし。絵は、割と好きな絵柄だったんですけどね・・・・・・・・。
 

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なんでもやのブラリ

なんでもやのブラリ 片平 直樹/著 教育画劇

 多分イラストは北村薫のミステリー書評連載で挿絵を描いていた人と思います。だからイラストはとても可愛いです。ただ、物語が、好みに分かれるかな・・・。
 なんでもやのブラリの持っているふくろは、なんでもでてくる不思議なふくろ。スイカが採れすぎたおじさんには、軽トラがでてきて、スイカを売りに行くことができるようになります。最後にワニ(恐竜?)がでてきて、ブラリを脅かして大変! そこで袋からでてきたのは、ワニ(恐竜?)のお母さん。(ジャイアンのお母さんを想像してください)ワニ(恐竜?)達はびっくり、逃げていきました。終わり。
 なんか・・・、小さくまとまっているというか・・・。4コママンガでいいんじゃん?という感じ。すみません、日頃、長新太とか、荒井良二とか見てるもんで、なんかね。はじけっぷりが物足りない感じがします。

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幽霊派遣会社

幽霊派遣会社 エヴァ イボットソン/著 偕成社
 あの~、心情描写的には特になにもない本なので、西洋で幽霊の出てくる楽しいお話しが好きな人にはお勧め。そんな感動とかはない。

 孤児の少年がある日突然、遺産としてお屋敷を相続する事になる。しかし、親類は面白くない。そこで、少年が屋敷を出て行くようにするために、幽霊派遣会社で、とびきり恐ろしい幽霊の派遣を頼む。しかし、手違いで、むちゃくちゃアットホームな家庭がお屋敷にやってくる。すぐ仲良くなって、少年は幸せいっぱい。ところが、代わりに間違えて余所に行った恐ろしい幽霊が、間違いに気が付いて、少年の家にやってきた。
 という話。軽く楽しく読むのにはいいけど。なんか、コメディなら、もっと滅茶苦茶弾けてても良かったのに。

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大きな友だち、ゴリラ

大きな友だち、ゴリラ 佼成出版社  こやま 峰子/著
 ゴリラと、研究者の女性の話。いまいち、のりきれなかった。まず、ゴリラと女性がうち解けるのが早すぎてびっくり。そして、ゴリラのママが怪我した孤児を発見。ゴリラママが頑張る、治らない。そこで、ゴリラママが、「あの人間なら治せるかも」と思いつくんですよ・・・。そんなんあるのかしら? ゴリラは頭が良くて優しい動物だと表現したいようですが、野性のゴリラがそんな考え方するのかなぁ? それから、密猟者の罠にかかってるのに、女性が止めに来たら、攻撃をやめるとか。そして、罠をハズしている間、女性を信用してじっと待ってたり。野生動物って・・・・そんなに簡単に・・・・?
 旭○動物園の園長先生がこの間ドラマで言ってました。野性の動物の気高さ、命の尊厳を伝えたい、みたいなことを。そう、野性の気高さ、それが感じられなかった。ゴリラへの愛情は伝わってきましたが。ゴリラから自発的に子どもを人間に預けるなんて・・・。どうしても違和感がぬぐえません。もし、これが本当にあることなのでしたら、そう思わせて欲しかったなー。

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キサトア

「キサトア」 小路 幸也/著 理論社
 これは好き嫌いで分かれるかな。成人書を何冊も書いている作者なので、さすが文章力や構成、読ませる力は文句なし。
 この本の世界は、少し今の私達の世界と違うみたいで、自然の力を読むエキスパートという職業がある。主人公の父親は風のエキスパートで、主人公は中学生くらいなのに、色が感じられず、芸術家として認められている。(このあまり色が感じられないと言う設定はそれほど活きては来ない。)双子の妹は、これがキサとトアなんですが、一方は陽が昇っている間だけ起き、片方はその逆。
 どうやら、自然と人間の共生がテーマらしい。周りの友達や大人達に囲まれて、そのふれあいの物語。しかし、この男の子は年の割に物わかりの良い・・・。最後にマッチ棒で作品を作って、その燃える美しさを競うコンテストがある。全編そんな感じで、風や水や海が出てきて、まさに表紙のようにSFっぽい美しいイメージが広がる爽やかな本。結局、今思い出すのはその美しいブルーのイメージで、人間達の心情も似たようなサラサラした印象で、特にこれといってガツンとしたものはない。好きな人にはオススメ。

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美輪神さまの秘密

 「美輪神さまの秘密」 横山 充男/著 文研出版
 ん~、NHKのドラマみたいな感じの本でしたね。最初は、めっちゃベタな児童書っぽくはあるけど、まあまあ楽しく読める。主人公の男の子も普通の気弱な男の子だし、妹が元気で可愛いし、結構好感を持って読んでいたら・・・・出たよ・・・環境開発問題・・・。
 妹が喘息もちなので、父親の田舎に引っ越す事になった小学生男子。そこの家系は代々、神社の宮司をしていて、おばあちゃんが巫女さんをしている。美しい自然に、暮らしに根付いた信仰、穏やかな素敵なちょっと一昔前の日本の田舎が描かれています。そして、神社には最近やってきた正体不明の美男子が見習いとして勤めている。おぉ、なかなかその正体は?という感じで面白そう・・・v
 しかし、その神社の鎮守の森に健康センターを作ろうという議員が現れ、神社に嫌がらせをしてきます。ここから、ガックリ。またそのテーマか・・・。そして、子ども達が立ち上がるんですよね? もう、そーゆー話、めちゃくちゃ読んでて飽き飽きしてるんです・・・。別にこの本が悪いんじゃないです・・・・、結構面白く読めたから・・・・。でも今までの蓄積が根深すぎるの・・・。テーマが分かりやすいので、読書感想文には向いてます。文研出版か・・・どうかな・・・課題図書になるかな・・・。
 ちょっと古き良きなイメージが文体からも漂ってきますが・・・、それでも、面白かったので、変に教育的な目的を感じさせず、Sence of Wonderを目指して書いて下されば、面白いものが読めそうなんですけどね・・・。

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帰ってきた船乗り人形

帰ってきた船乗り人形帰ってきた船乗り人形

著者:ルーマー・ゴッデン
販売元:徳間書店
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 人形一家のお話。持ち主が不意にあげてしまったり、落としてしまったりで、それぞれバラバラになったりもしたが、無事に帰ってくる。最初の持ち主の女の子の話と、拾った男の子の話が描かれる。男の子は自分が何でも出来るもんだから、すごく人に対してあれこれ指図するし、善意の押しつけが激しくて嫌がられていたが、自分の駄目だったところに気付くことが出来る。
 まぁ・・・それなりに面白く読めるし、ハッピーエンドだし、楽しいお話しですが、これでなくっちゃ!というものがない。

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ブタどろぼうにごようじん

「ブタどろぼうにごようじん」いわままりこ/著 岩崎書店
  軽く読めて楽しい本、なんだろうとは思うんですが・・・、そーゆータイプのお話しは決して嫌いではないですが、この本はなんか・・・乗り切れませんでした。
 まず、文章がわざとだと思いますが、良く言えば今時なのか軽い、悪く言えばちゃちい。主人公がペットのブタと散歩していたら、黒ずくめの男2人組に出会い、ブタが黒メガネ達のおにぎりを食べてしまって、黒メガネ達が怒るんですが、女の子がさっぱり怖がってもいないし、悪いとも思ってもいない。いきなり「なにを食べたのですか、パパにいってべんしょうしてもらいます」だもんなぁ・・・。そりゃ黒メガネ達は宝石泥棒で悪役なんですけども、一応ここではまだ分かってないんだから、普通に慌てふためくのが当たり前なんじゃないの? 金払えばいいのか?(怒) ここで女の子が怖がってないせいで、これから追いかけられて逃げるという展開になるんですが、怖くてドキドキという感情が生まれてこない。因みに、この黒メガネ達が泥棒で、盗んだ宝石をブタが食べたということは、ラストで明らかになりますが、ここで誰が読んでもバレバレです。夜家にまで来られた女の子は、北海道のおばちゃんの所まで逃げようと、川を小舟で川下りする。この後、男の子と出会ったり、電車に乗ったり車に乗ったり、北海道に着いて牧場で沢山のブタにまみれてどれがペットのブタか分からなくなったり、黒メガネ達に追いつかれて気球に乗ったりしますが、女の子の性格がおませさんというか、こまっしゃくれてて、男の子を顎で使う態度も可愛くないし、なかなか感情移入できない。なんか、しっかりしすぎててねぇ・・・。彼女の感情が揺れないので、話にのりきれず、どんな出来事が起こってもなかなか面白いとは思えない・・・。まぁ、ブタとか喋る鳥とか出てくるし、絵も楽しいし、読ませればそこそこ楽しむのかもしれません。変な教訓とか盛り込まず、ただ単に子どもを楽しませようと書かれていることは感じられて、そこは好感が持てて、惜しいのですが・・・。

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GO!GO!チアーズ

「GO!GO!チアーズ」 工藤純子/著 ポプラ社ドリームスマッシュ
 ドリームスマッシュにしちゃ、珍しく丁寧に書かれていました。転校生の小学生の女の子が主人公で、女の子は大体グループに分かれているので、なかなか入れなくて馴染めない状態。運動会の応援団の出し物で、女の子みたいに可愛い男の子がチアリーディングをすることを提案。それに巻き込まれる形で、クラスメイトの色々な姿を知り、仲良くなる話。チア・スピリット、皆に笑顔、勇気、元気をプレゼントしようというのが、テーマかな。
 楽しく読めましたよ(^-^) あの~そりゃ真面目な児童文学界からは批判されちゃうかなとは思いますが。あの~、表現や人物設定なんかに、リアルさ、美しさ、文学性とか求められると辛いと思いますが・・・・、おいしいお菓子として、楽しい本ではないでしょうか。軽く読んで、その日元気になれると思います。それが著者の狙い通りであれば、全然構わないんじゃないでしょうか。ただ、もし10年20年読み継がれたい、大人になってもふと思い出すような本を書きたいと目指しているのなら、色々課題はあるでしょう。とか書くと、けなしているように思われるかも・・・・。変に子どもに媚びたりする嫌な感じもなかったし、読んでて素直に楽しかったです。 新人様のようですので、次回作も楽しみにしています。今度はもうちょっと、途中に深刻なハプニングがあって困って克服したりすると読み応えがあるのでは。ジャクリーン・ウィルソンあたり、目指してみたらどうでしょう?なんて、余計なお世話ですが。

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黒潮牧場の馬です。

「黒潮牧場の馬です。」菊池俊/著 新日本出版社
 競走馬が走れなくなった時、すごい馬なら種馬になり、その他は処分(とんでもない言葉ですが)されてしまう・・・というのは、なんか聞いた事がありますが、この牧場の主は、そんな馬がのんびりと余生を暮らせるための牧場を開いたそうです。乗馬のような労働もさせません。それでどうやって牧場が成り立つのか、と思いますが、馬のファンの人が馬のために会費を出すシステムになってるのです。馬というのは盆も正月もなく世話をしなくてはいけないらしく、そんな大変な仕事に一家総出で従事し、こよなく馬を愛する牧場の方々の素晴らしさが描かれています。お金儲けを度外視して、好きな仕事をしている素晴らしさを子どもに伝えたいという気持ちも伝わってきます。テーマはいいけど、だがしかし、私はこの本の文章がちょっと・・・・。
 馬から見た視点で書かれているので、馬が仲間と喋るというのもなんか格調を下げるが、その内の元気な一頭の語尾が「キャハッ!」なんですよね。今時、そんな表現って・・・・(-.-;) ちょっと・・・。
 しかし、それも子どもに読んでもらおうという努力なのかもしれないと、フォローしてみても、次、私がガックリした所。この牧場主の娘さんは、自分も馬が好きになって一緒に働いているのですが・・・、その素晴らしさを表現するのに、「結婚もせずに」は余計だ!! しかも、「縁談はなかったのか」と、しつこく聞く記者まで登場するのは何故だ。最後の方でも再び、「結婚もしないで」と表現があるんです。そのまえに、彼女は馬のために会社をやめているのですが、それはさらっと流してます。そーゆー感覚が嫌。その記者も、それっきりしか出てこなくて、なんの伏線でもないし・・・。
 題材もいいし、本にしたくなった気持ちも分かるんですけど、表現はこれで良かったのか・・・。馬の気高さ、尊さ、命の素晴らしさは、この妙に浮ついた文章で表現できているのかなぁ。

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一億百万光年先に住むウサギ

「一億百万光年先に住むウサギ」那須田淳/著 理論社
 世界もしっかりしてるし、好みで分かれる話じゃないでしょうか。
 主人公の男の子は、便利屋のアルバイトをしている。元大学教授の依頼で、手紙の配達をすることになった。その手紙は、教授が見ず知らずの女子中学生としている文通で、森の木をポストにして、軽い人生相談みたいなものをしているのだ。だが、配達している途中で、主人公は、その女の子が、便利屋の女の子だと知ってしまう。ここまでは面白かった! もう、秘密の香りがして、ドキドキv(笑) ここで秘密の交流が生まれるのか?!と期待したが、物語は私の予想したようには動かなかった。木の恋の精霊の話とか、ロマンチックで良かったのに・・・・なぜかドイツからの留学生がからんだ事件が起き、主人公の発想で無事解決。つぎに、便利屋の女の子が自分の出生に悩むことから、親世代の昔話が始まる・・・。
 結局、どこを描きたかったんだろう? 読み終えて、印象が散漫です。主人公と女の子の淡い恋心であれば、なんか障害も困難もなく上手くいきすぎて物足りないし、親世代からの命のつながり、みたいなものであれば・・・、正直、とってつけたような過去だったし・・・。リアリティがあんまり感じられませんでした。なんか、全体的に淡い感じで終わってしまいました。あんまり、葛藤とか、読者の気を持たせるようなところがなくて、さらっさらっと進んでしまって、終わってしまいました。もっと悩んだりしたら面白かったのに・・・。だって結局当事者は親で、子どもじゃないですもんね。最近の本は、本当にこーゆーのが多いです。
 後、キャラがいまいち、好きになれなかったなぁ・・・。便利屋の女の子の性格とか・・・感情移入できなくて・・・。あの~、タッチの南ちゃんって、悪い子じゃないけど、いまいち女としては親身になるところがないじゃないですか。同じクラスにいても、同じ仲良しグループにはならないよな~という、あんな感じですね。男子が読んだら印象が違うかも・・・。
 課題図書になったみたいですね(笑) あー、やっぱり私、あそこの選考委員とは趣味が合わない~~!!

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モコモコちゃん家出する

「モコモコちゃん家出する」角野栄子/著 クレヨンハウス
 動物園の羊のモコモコちゃんは、動物園がいやになって、セーター屋に家出するが、ショーウインドウで見られるばかりで嫌になる。でも、意地を張ってしまって、動物園に帰ると言えない。そこで、飼育員のおじさんは、あるアイディアを思いつきました。
 可愛いくて楽しい本。軽く読むには良いでしょう。これ、シリーズになるらしいと書いてありますが、今のところ、出ている様子はないですが・・・?

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ひびけ!山のうた声

「ひびけ!山のうた声」最上二郎/著 草炎社
 草炎社・・・・ここの本はいつも・・・・どういった出版社なのかしら・・・。小グマが人間に捕まって、それを森の動物たち皆で作戦を練って、取り返すお話し。と、書くと、なかなかにメルヘンで心暖まるが、そのような優しい可愛らしさとは無縁の表紙の絵。文章は、妙に体言止めが多用されているのは、何か意味があるのでしょうか。文章が現在形なのも、何かの効果でしょうか。私には読みとれませんでした。
 このテーマがよければ、「かにむかし」の方が面白いかな・・・。

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七草小屋のふしぎなわすれもの

「七草小屋のふしぎなわすれもの」島村 木綿子/著 国土社

 主人公は山小屋に勤めている青年。お客さんの昔の忘れ物が発端になって、不思議で暖かな動物たちとのエピソードが始まる。目覚まし時計を鳴らすと、それをききつけた寝坊のアナグマさんが、それをもらうために人間に変身して訪ねてくるとか。アナグマさんは、いつも寝坊するために、春のごちそうにありつけないんだそうです。後は、風の神様に出会ったり。暖かくて可愛くて好きなんですけど~~、ん~~。あのね~~、最後、パン屋さんになりたくて人間になったウサギの話があるんですが、死期を悟って、最後には山で・・・と思って戻ってくるんです。なんかそこが、生死という大きすぎるテーマを取り扱ってて、ちょっと退いてしまった点。なんか・・・、大人としての私は、分からないでもない感情ですが、これから無限の可能性がある子どもが読んだら、どんな風に受け取るんだろう…? この感情を子どもが本の中で体験する必要性とはいかなるものか? 私程度の判断力では、荷が重いです。あれさえなければ、ほのぼのと軽く読める本として、良いかなと思ってたんですけど。点数が辛いかな・・・。イラストがとても雰囲気を盛り上げていて、合っていると思います。全体的に、真面目だな~という印象があります。私の好みとしては、もっと楽しんで、この世界の中で遊ぶ位の感じで書かれていてもいいかな、と。折角楽しい世界なのに、もっとほのぼの楽しみたかったな。ちょっと「大人が子どもに読ませたい本」という、雰囲気を感じてしまったので。もっと、童心に帰った感じが強く出てたら好きだったなー。
 課題に選ばれましたね。まあ、毎年の傾向としては、想定の範囲内。結構まだまあ、そうだろうなぁ・・・・とは思えます。なんでこれやねん!!とは、思いませんでした。感想文を書くには、書きやすいんじゃないかな。検索して折角来られても、この書き込みは、役に立たないとは思いますが(^_^;)

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大切な仲間たち

 大切な仲間たち―ねずみ物語  辻 信太郎/著 サンリオ
 サンリオって出版今でもしていたんですねぇ・・・。アニメにもなっているようです。建物に住む家ネズミと、森に住む森ネズミの話。家ネズミは人間の食べ物をかすめ取るだけなので、数が増えると、食べ物が無くなってしまう。閭胥が無くなって、それまで皆平等に分配していたのに、新しいリーダーはひどいネズミで、弱いモノには食べ物を与えないと言い出す。主人公は、反抗したため、森に逃げ、森の豊かな食べ物に驚く。森ネズミと楽しく暮らし、家にも食べ物をこっそり送っていた主人公だったが、運んでいた女の子が見つかってしまい、捕らえられる。・・・どうやって勝ったんだっけ・・・(-"-;)  確か家が家事になったような・・・そして、主人公を見捨てた女の子が、捕まった女の子を助けに行って、死んでしまう。主人公が新しいリーダーとなって、めでたしめでたし。
 あの・・・ものすごく今の日本が直面している問題と、非常に分かりやすくリンクしていて、ちょっとねぇ・・・。これ、ネズミにしただけじゃん・・・。確かにファンタジーは、現実を映し出すものではあるでしょうが・・・・、もうちょっと美しく、一つの世界として深いモノを・・・・。センスオブワンダーを・・・。

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ゆうやけごはんいただきます

 ゆうやけごはんいただきます 長崎 夏海/著 ポプラ社
 読んでからちょっと経ってしまったので、細かい所が違ったらごめんなさい。主人公の女の子が、友達とネコを見つけて、明日?も、また見に来ようねと約束する。家に帰って、お母さんがおむすびを作ってくれた。見た目がごつごつなので、ちょっと気に入ってない。お父さんは遠くに働きに行ってて淋しい。おたふくで寝込む。お父さんが突然帰ってくる!(ほんまに突然!読んでてびっくり(笑)) おたふく風邪やのに、2人で出かけて、夕焼けを見ながらおむすびを食べて楽しい。取り立てて・・・感想が思い浮かばない・・・。スルスルサラサラと読めた感じですね。絵が、長谷川 知子さんなので、印象に残りますが。

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バイバイおやゆびゆきだるま

 「バイバイおやゆびゆきだるま」かさいまり/著 岩崎書店
 おやゆびゆきだるまは、お日様で溶けるのが嫌だと言ってたら、魚の冷凍保存庫に連れて行ってもらう。そこで魚たちと出会う。魚たちに魚として生まれた喜びを教えてもらい、自分も雪として生まれて良かったと思い、溶けて空に戻り、再び雪となって、海に降ろうと考え、溶けていく話。
 なんか、あらすじを書いていたら、結構いいじゃんと思ってきましたが。でも、読んでいた時には、なんだか理屈っぽい話だなぁと。テーマを必死で説明していた感があったので・・・。これは読者は雪だるまの気持ちになって読むべきなのでしょうか・・・。随分大きなテーマというか、字の大きさとか、イラストの雰囲気で想像して読んでたら、あれ?という感じを受けました。なんだか、いくらそれがあるべき繰り返しの姿とはいえ、ちょっと悲しくもなったり。

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アクセラレイション

 「アクセラレイション」マクナミー/著 マッグガーデン
  いや~あの~どうしよう、微妙~(笑) 表紙イラストが、ちょっぴりヒカルに似てたので、勝手に期待していたのですが・・・(笑) う~ん、昔アホほど読んだコバルト系と一括りにされてた小説達の中でも、真面目な部類って感じ。アメリカが舞台で、男の子は遺失物係でバイトしている。そこにあった異常な日記。そこにはサイコっぽい怪しい日記が書かれていて、今にも標的を見つけ、犯罪に手を染めそうだった。日記の中で、電車である女性に目を付けていたので、主人公は同じ電車に乗ってみたら、なんと特徴ぴったりの女性が乗っていた!! 日記は本物だ! 主人公達は犯人を捕まえ、女性を助けようと推理して奔走する。実は、主人公には昔事故に遭遇して、溺れた女の子を助けられなかった過去があり、(この辺りが非常にありがちで分かりやすく、なんだかなーと思ってしまう点なのですが)、心のどこかで自分を責めていた。その贖罪かのように、今度こそは助けようと、頑張るのでした。
 で、推理がいいとこまでいって、この一点は面白かった! もーワクワクですよ! でも、それには惜しくも行き詰まって・・・・、で、次の展開が!!(怒) なんじゃそら~。あほかー。そんなんやったら、初めから何も考えんでもよかったんやんかー。ここまで来たなら、自力で見つけ出そうよ~~!!
 まぁ・・・文章や人物なんかは普通で、こんなもんかなって感じ。文学でもないんだし。後、タイトル、もう少し工夫したらどうでしょう・・・。あまりメジャーな英単語ではないと思うのですが・・・。加速のaはこのタイトルのaらしいです。邦題ってつけたらダメなのかしら? もうちょっとキャッチーで、後から思い出せるようなタイトルの方がいいと思うんですけども。

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アグリーズ 1巻

 「アグリーズ 1巻」ウエスターフェルド/著 ヴレッジブックス
 SFのようですね。SFの魅力って舞台設定とか人物設定かと思うんですけど、どっちも面白くないです。萌えくらいあればいいのに、それもありません。訳文はきちんとされてると思います。
 この世界では、16才になるとアグリー(生まれたままのぶさいくな姿)から、プリティ(整形後の美形)に、皆がなる世界。それぞれ離れて暮らしていて、プリティは毎日楽しく遊び暮らしている。この設定が訳分からないんですよね。じゃあ、誰が働いてこの世界を維持しているの? その辺をすっとばされても、この世界に感情移入できないわ・・・。いいんだ別に、太陽エネルギーでロボットがしてるっていう、適当な設定でも、なんでもいいから、そこはきちんと考えていると示して欲しい訳です。大人とも分かれて暮らしているみたいだし、小さな子どもは誰が育ててる? で、主人公は、プリティになるのを心待ちにしている。ところが、友達になったシェイは、そんな作り物の美しさで、享楽的に生きることに疑問を抱き、逃げだそうと主人公を誘う。しかし、主人公は断り、友達は気が変わったら来て、と、行き先の暗号を告げて、1人逃亡する。主人公は16になったが、皆と同じように整形してもらえず、支配者層の謎な組織に連れて行かれる。謎の権力者は、友達の逃亡先を摘発するため、その暗号を解けるのは主人公だけだと言い、発信器をつけて追え、さもなければ整形しないと脅す。
 ショックを受けつつも一度は断る主人公だが、既にプリティになっている友達に、「一緒にプリティになるという約束を守れ」と説得され、(というかそれを免罪符にして)、旅に出て、友達と落ち合ったところで一巻終わり。
 こうしてみると、ストーリーは悪くないんだけどな。登場人物が魅力的じゃないし、暗号の謎解きも退屈だし・・・・。私的には、この内容で一冊分ってのは、内容が薄いな、と思いました。もっと圧縮して、友情と裏切りの辺りを盛り上げたら、軽く読む本としては面白かったかも。
 一応誰でも建前では、生まれた姿のままが良い、そんな世界は不自然だ、って思う訳じゃないですか。だから、主人公の整形したいという気持ちに、さっぱり共感できないんです。もっと、プリティに既になった友達と一緒になりたいという気持ちを、じっくり描いていれば良いと思うんですが、話の冒頭から離ればなれだし、・・・あんまり親身になれない・・・。恋愛感情は否定してるし。
 なんで児童書で出すのかな。フツーの一般書として出せばこのレベルでも別に何にも言われないのに。(そして私も読む必要ないのに)

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12歳からの人生論

「12歳からの人生論」多湖 輝/著 新講社
  まあ、毎度おなじみの多湖輝先生ということで、中学生向けに書いても、とても読みやすいです。人生相談みたいな内容ですね。フンフンと読みました。特に何がどうだと覚えている事はありませんが。

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河童

 「河童」 たかし よいち/著 ポプラ社
 表紙イラスト、挿絵が怖い・・・(TOT) こ、これはアリなんでしょうか? 文章はまあ普通の見た目の河童の話なのに、挿絵が本当に怖いんです・・・(>_<) CGが一律に悪いとは言えないと思いますけれども、こんなにインパクトが強くて、本の挿絵として良いのかどうか・・・・。挿絵というのは、補助的なというか、パートナーだと思うのですが、これはもう、文章を読んでももう脳裏に表紙がこびりついてしまって・・・。勿論、作家が望んで起用したものなら、こちらが何と言っても余計なお世話ですが・・・。
 とにかく私はこれは違うだろうと思いました。中身の文章の世界観と合わないと思います。

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この庭に―黒いミンクの話

「この庭に―黒いミンクの話」 梨木香歩/著 理論社
 「からくりからくさ」か「りかさん」に関係する話だそうです。そんならそうと、先に書いておいてよ!! 「りかさん」しか読んでないもん!! 正直、全く話の内容が分かりませんでした(TOT) 人物の背景とか何も描かれないので・・・。
 すごくキレイで厳しい冬の風景はよく分かりましたが、主人公が大人で、冒頭からひきこもってお酒飲んでるし・・・・一体どうしてこれを児童書枠で出版したのか・・・? 両方読んでおられる方はどうぞ。

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これが正しい!英語学習法

これが正しい!英語学習法これが正しい!英語学習法

著者:斎藤 兆史
販売元:筑摩書房
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 学問に王道なし。「簡単に覚えられる」「ネイティブと同じ学び方で」などという文句に惑わされるな!という本。至極真っ当な勉強法が書かれていて、今更・・というか、それができりゃ誰も苦労しないのよ~(笑)  英語の第一線の大学教授でも、英語力を高めるために日々たゆまぬ研鑽を続けていると言うことがよく分かる一冊。  真の国際人とは何か。についても、語りかけてきます。とても良いしっかり書かれた本だと思いますけど、なんだか、参考書みたいなのです・・・・。

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ぼくらは「コウモリ穴」をぬけて

「ぼくらは「コウモリ穴」をぬけて」 広瀬 寿子/著 あかね書房
 主人公の男の子の家に、似た年の従兄弟がやってくる。母親を亡くし、父親が遠くで働いているため、預けられたのだ。お母さんを亡くしたばかりということで、どうしていいのが、気を使う主人公。意外に明るい従兄弟だったが、やはりそれは我慢していたのだ・・・。タイトルの意味は、二人で洞窟に遊びに行って、中で、こうもりの素を発見。そこではこうもりの子育てがされていた。またもや気を使う主人公。
 最後、穴の奥の奥に行くと、そこはこことは違う世界で、従兄弟のお母さんが姿を現した。何気なくもかけがえのない時間を過ごす三人。けれども、いつまでも一緒は無理なことは分かっていた。
 こうもりの穴が境目になるなんて、すごい発想です!! あまりに意表をつかれて、いきなりの異次元についていけなかったですが(^_^;) 主人公の男の子が気を使う優しい所、でも、もてあまして重い~と思っちゃうところ、よく分かります。でも、主人公の目を通して描かれるので、お母さんを亡くした悲しい気持ち、というのは、直接自分のものとしては感じられない・・・。それは話の構造上、仕方のないことですけれども。そのあたりで、ちょっとパンチが効いてないな~と思ったり。お母さんへの気持ちを表すのに、バードカービングを使ったり、本当に独創的。でも、とってつけた感はなくて、作者の実感がこもってるのかな?なんて思いました。どうしても、傍観的なスタンスで読んでしまったので、もうちょっと、親子愛なり、友情なり、ガッツリした展開があれば、満足だったのにな~。

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時をさまようタック

時をさまようタック時をさまようタック

著者:小野 和子,ナタリー バビット
販売元:評論社
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 名作らしいんですけど・・・、私はこの主人公の女の子の性格が読んでてイライラして(笑) リアルに子どもらしく書かれているので・・・、大人の私が読むと、「ワガママな・・・、コロコロ意見を変えるな! それは悪者や! 気付けよ!!」という感じなのですよ。だから、本に非はない。むしろ、描写がすごいリアルな証拠かも。  飲めば永遠の命を得る泉が森にあって、偶然飲んでしまった悲劇の一族。その秘密を偶然知ってしまった主人公、という話。終わりがあるからこそ、命は美しいとか、今が大切とかいうテーマ。・・・・どうしても、ポーの一族を思い出してしまいます(笑) 怒られそうですが。

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アヴァロン

アヴァロン―恋の〈伝説学園〉へようこそ!アヴァロン―恋の〈伝説学園〉へようこそ!

著者:メグ・キャボット
販売元:理論社
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 プリンセス・ダイアリーとか、メディエータの人ですね。何と言っても、このタイトルだけではよく分かりませんが、副題が~恋の伝説学園へようこそ~ですからね! 色んな意味でキャッチーな、完璧な副題です!!(笑)  アーサー王伝説とからめたお話しになっています。主人公のエレインは、両親がアーサー王伝説の研究者。結構普通の…、知的で真面目な子かな。素敵な男の子に出会うのですが、その子とその子の彼女とか色々出てきて、それらの名前や関係が、妙にアーサー王伝説にあてはまってくる。そして、その事に異常に反応して警告する教師が1人。  アーサー王伝説というのは、欧米では皆知ってる話なのでしょうか? というのも、最後のオチを読んでも、「ハァ。初耳やけど、そんなんいたん?」という感じなんですよね。それまでの伏線が一つしかないということもあるし。知らないからびっくり感がないというか・・・。  恋愛的には、結構上手くいきすぎな感があるかも。その分、楽しくデレデレと読めますけどね。でもまぁ、私にはこの彼は物足りませんけど(笑) だって格好いいだけなんですもん(笑) こんな若いくせに、欠点の無い男なんて、いじめられなくてつまらん。   それ程おすすめという訳ではないですが、まあ、楽しく読めますよ。  しかし、アメリカの高校モノって、大抵、スポーツができたり美人だったり金持ちの目立つグループってのがいて、普通の主人公はそのグループに入りたいとか思っててるシチュエーションが多いですね。なんか、よく分からない感覚ですね(笑) どう考えても、いけすかない存在だと思うけど・・・・。日本にいたら、こんな目立つグループに近づきたくない・・・。でも、外国の子は割と素直に憧れてますよね、不思議だわ。

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パピロちゃんとはるのおみせ

 「パピロちゃんとはるのおみせ」片山令子/著 ポプラ社
 パピロちゃんという女の子が入ったお店には、小瓶に入った花粉が沢山売っていた。その店には男の子がいて、その小瓶の花粉には、同じ花の蜜の小瓶があって、同じ花の組み合わせを当ててみてと言い出す。そして、ドアを開けると光り輝く小道があって、氷の窓ガラスを割って、湖やら花畑に行く。春を体験するって感じですね。出てくるアイテムがすごく可愛くて、ちょっと可愛すぎないか?と思う位。ただ・・・アイテムがキレイだと想像すれば、どうも挿絵が・・・。かなり甘いファンシーな絵なんですね。文章から受けた印象が、もっと透明感溢れる、きれいなイメージだったので、どうも・・・。カラーはまだいいんですけど、白黒のラフに書いたような絵が、カジュアル過ぎて・・・。どうしても私の頭の中でちぐはぐでした。でもまぁ、作者と編集部がこれがイメージに合うと考えて本を作っておられるのですから、私がいけないんだと思います・・・。このイメージがカッチリ頭の中で違和感がないという方は、楽しく読めると思います。

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ねずみの騎士デスペローの物語

 ディカミロ・ケイト著, ポプラ社。
 ニューベリー賞を取った本なのに、読んでも良さが分からない・・・。自分にここまで読解力がないのか、本との相性ってそんなもんなのか、こういうケースはへこみます。まずハツカネズミが掟を破ってお姫様に恋をして、地下牢流しになります。ドブネズミが光に憧れて外に出て、お后様をおどろかせて死なせてしまい、お姫様に憎まれ、逆恨みします。父親に捨てられた女の子がお姫様に憧れます。ドブネズミは復讐のために、女の子を騙して、お姫様を攫います。ハツカネズミが助けます。
 そこかしこに、子どもに対する親の愛情のなさが散りばめられ、どの登場人物にも感情移入できない。終始悲しい気分で読みました。主人公に感情移入すればいいのかなと思いますが、訳文もなんだか読みづらくて・・・なかなか・・・。すみません。でもニューベリー賞とってます。

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バッタの足

 最上一平/著 学習研究社
 田舎での、主人公と周りの人の交流を描いた短篇が収録されている。バッタの足の形に見えるといっては、石を集めている老人や、山で遭難したり、父親とケンカしたり、よくまとまっていて、安定感を感じました。舞台が、古き良きニッポンの時代なので、素朴というか地味というか・・・・。そんな感じが好きな人には評判が良かったですね。

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かがやけ!おれたちの海

 小宮山 佳,/著 文研出版
 田舎の分校の統廃合を巡って町が二分して争うが、子ども達の活躍によって、分校存続になる。真面目に丁寧に書かれているが、どうも道徳観を前面に感じて、子どもの頃の私でも大人の意図を見抜いてしまってしまうんじゃないかな。分校存続にしてもメリットデメリットはあるし、それをそのままにして、ただ単に分校は町のシンボルだ、だとか、子どもの声が聞こえると年寄りが幸せとか、そんな感情論を根拠にして、後々は大丈夫なのかしら。しかも、統合派は企業と裏取引してる悪役でした。分校存続のデメリットを、統合以外の方法で解決する道を示してこそ、子ども達が知恵を絞ったな~と感心できたんだけどな・・・そこが残念です。(リアルに考えすぎ?) 話の流れは分かりやすく、エピソード間に繋がりがあって、するすると読めますが、それがかえって、訴えたいテーマのために作られた世界だという感じを感じさせ、一つの世界を創造するまでに至っていないと感じました。 訴えたいことは、私も同じ派ですけれども(笑)。やっぱ学校は地域に見守られて、家の近くがいいですよ!! それは大人の責務であって、子どもに負わせる前に、私達がまず解決するべきかな~とも思いますしね…。 

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ダルシマーを弾く少年

 トア・セイドラー/著 ポプラ社
 孤児の兄弟が親戚の家に引き取られるが、案の定いじめられる。片方は精神的に喋られなくなって、片方はダルシマーに惹きつけられる。で、ダルシマーを売られそうになったので兄貴は弟を思いつつも、逃げだし、そこでダルシマーの演奏の腕をかわれて、なんとか身を立て、本当の父親も見つけ、弟を助けるために家に戻ると、金持ちのいい人が演奏家を捜していたので養子にしてくれた。ダルシマーの演奏やら、弟がたどたどしく木の葉に字を書いてカードにして意志を伝えるところが、しんみりくる。ただ、申し訳ないが、読んでいて楽しいところがなかったの。あんまりひどすぎる・・・・。

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森へようこそ

 風野潮/著 ジャイブ
 母が海外出張になった主人公(女)は離婚した父と双子の弟の家で暮らすことになる。父は樹木医で、弟は植物の心が聞こえる能力を持つ気弱な子。それ故に気持ち悪がられ、登校拒否。
 物語としてキレイにまとまってるけど、こう盛り上がりが足らないかな・・・。作者のここ一番の気合いの入れ所がないから、スルッと終わってしまいます。文章のおりなす世界の密度が薄い感じを受けます。残念。テーマは家族関係の再生かな。

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ムーンストーンハウス

 小山内こころ/著 学習研究社。
 小川未明文学賞優秀賞を取られた本だそうです。近所のちょっと怖いおじさんの家に入ったら、そこはムーンストーンハウスで、色んな珍しいものがおいてある、とか、図書室に本がよりどりみどりとか、その中にリレー小説の冊子があって、そこに出てくる小道具が、家の中に必ず探したら出てくるとか、その辺までは滅茶苦茶面白い!! でも、そのリレー相手とは恋人同士だったけど戦争で引き裂かれたとか、その再会を見て、離婚して会えなくなった父に会いたいと言えるようになったとか、そこが、なんだか道徳の教科書っぽく私は感じてしまって、もっとワクワク不思議なお話だと勝手に期待していただけに、ちょっとありがちやな~と思ってしまい、ガッカリ。

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飛行機の大研究

飛行機の大研究 飛行機の大研究

著者:ヒサ クニヒコ
販売元:PHP研究所
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 飛行機オタク?(笑) 普通飛行機の話と言えば、ライト兄弟の試行錯誤モノかと思いきや、それは本の最初であっさり終わり、その後は技術の向上が延々書かれている。それが、悲しいかな軍事技術として発展していったので、あんまし心躍らない・・・・。まあ、資料としてはいいんじゃないでしょうか。写真が、本物じゃなくて模型で、小さいのが不満。

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アニモーフ

 アップルゲイト著, 早川書房
 地球人に寄生する悪い宇宙人がやってきて、侵略していくんですが、偶然それを知った子どもが、良い宇宙人に触った動物に変身できる能力を与えられ、悪い宇宙人に立ち向かう話。説明が長くてテンポが悪い! 途中で投げ出してやろうかと思いました! まあ、後半はそこそこ面白く読めるけど、このテーマなら他に腐るほどあるだろうし、これで何十冊も続いているらしいですよ・・・・それ全部順番に翻訳する気ですか、早川書房(゜o゜;)  途中で力尽きるんじゃないでしょうか・・・・・というか、原作、完結してるの・・・・? 

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ビビを見た

 大海赫/著 ブッキング。
 分からん・・・・・。なんか、一部には熱心な読者がいて、復刊されたようですが・・・・。確かに鬼気迫る恐さがある。真実を本物を追求する鋭さというのでしょうか。意気込みは伝わってきます。そして、強烈なオリジナリティ。しかし、挿絵が怖いんだって! 朱色の目がページに溢れてるって、夢でうなされるわ!! 解説によると、このビビという緑色の少女が「美」の象徴らしいのですが、・・・・わからん・・・・なんでこんなただのワガママで騒動のタネが「美」なんだ? 小悪魔って言われても・・・・(汗) ここに共感できるかどうかが鍵かな? 子供心でその小悪魔ちゃんが忘れられないなんて、なかなかおませさんな・・・・。とにかく独特な強烈な個性があります。ただ、万人に受けるものではなく、一部の、感性の合う人にすごいインパクトを残す本だと思います。迂闊にはオススメしたりできない手強い本。できれば、すこし古い図書室の本棚の片隅で、偶然手に取り、表紙に惹かれて読んでみたら・・・・みたいな、出会いが似合うのではないでしょうか。

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虹を下から見上げたら

 山口理, 国土社。
 NHKの子ども向けドラマみたいな・・・・そこはかとなく漂う一昔前の懐かしい感じ・・・。もうすぐ転校してしまう友だちのために、友だちの夢である虹のはじを見に行こうという話。その内、仲間みんなは仲良くなるし、結局はじは見られなくても、楽しい思い出ができて満足、という話。何となく、読み始めからこうなるんだろうな~という展開が読めてしまうので…。それが安心できて良いという考え方もありますが。懐かしくて素朴な暖かいものが好きな人はどうぞ。私はひねくれているので、「作者は子ども達にこーゆー子どもであって欲しいんだろうなぁ」とか余計なことを考えてしまって・・・(苦笑) 

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空のフェイス

 浜松文也/著 三一書房。
 私の理解能力の範疇を超えています…。まず天地創造から始まり、神様のお使いが地上を見に来る。そのお使いは人間の女の子に恋をして、その子は超ステレオタイプのすごいバカな成金に言い寄られてしまい、その成金がリゾート開発にのりだす。環境問題がテーマかな。女の子の恋人は殺されます。この辺りで、もう児童対象としては、どうかなと思いました。読んでいて、とても嫌な気分になったので。世界は色々嫌なこともあるけど、最後には希望があるべきではないでしょうか。死んでしまったら、この女の子の悲しみは永遠に癒されません。個人的な主義ですが、安易に命が失われる話は子どもに向いているとは思いません。文章も、私には文学的とは感じられませんでした。

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いえでででんしゃはこしょうちゅう

 あさのあつこ/著 新日本出版社
 あさのあつこは、もっと書けるはずだー!!! 勿体ない。家出した子どもをのせるいえでででんしゃ。電車自身が家出してしまうアイディアは面白かったのに、いきなり戦争批判を織り交ぜてくるとは、萎えた。いきなりそんな世界規模な話にならなくったって。なんだか…、消化不良な感じがしました。物語が作者から独立してない感じです。これは確か読書感想文の本に選ばれてましたよね? どうして続編の話を選ぶの?! 元の第一作から読むべきじゃないでしょうか。 

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山のかぼちゃ運動会

 最上一平/著 新日本出版社。貧しい山村に住む主人公の男の子は、病気の母の代わりに養蚕を手伝って、学校に行けない。全校生徒6人くらいの学校だけど、友だちが運動会をやると言い出して、村中お祭り騒ぎで楽しんだ。それから、母親がいよいよ大変で入院、葉書が来て喜ぶ、妹がなくして大変、森の神さまが落とした場所に案内してくれるという不思議体験。
 多分、村の人々の暖かさや自然との暮らしを描いたんだと思いますが、正直、私個人的には苦手です。あまりにいい人過ぎて・・・水清くして魚なんとかみたいな。 郷愁が漂ってくるしみじみとした、古き良き田舎の話が好きな方にはオススメ。でもその・・・・こういうモチーフすごく多いんです。だから、他とはここが違う!みたいなポイントがあれば、こーゆー話を探している時に、白羽の矢を立てやすいのですが。

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